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インプラントの緩み
2020年8月31日
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
インプラントの被せ物の固定のタイプには
①セメント固定
②スクリュー固定
があるというブログを以前書きました。
本日、右下のインプラントの被せ物が動くため診て欲しいと訴えてこられた患者さま。
口腔内を拝見すると、確かに少し動いている状態。
歯肉の炎症はなく、痛みも認めていません。
特にレントゲンでは、インプラントと骨の関係は大丈夫そうです。
結論からいうとスクリューの緩みでした。
このようにスクリュータイプで固定している場合は、稀に緩むことがあります。
この緩む原因は様々です。
1・過度な咬合圧が持続的にかかる
2・スクリューが破折する
3・スクリューの適合不良
4・締めるトルクが弱い
などなど様々考えられます。
セメント固定であれば基本的にこのようなことが起きることはありませんが、インプラント周囲炎のリスクはセメント固定の方が若干高いという報告もあります。
基本的に、もう一度締めてあげれば全く問題ありません。
作り直す必要もありません。
しかし、なぜ緩んだのかをよく考える必要があります。
咬合関係に偏りが出て、インプラントに負荷をかけすぎているのではないか、角度や構造などは問題ないのかなどです。
必ず原因はあります。
今回は、おそらくインプラント部に過度な負担がかかり過ぎていた可能性が高いです。反対側は動揺しており使用できない状況です。
やはりバランスよく咬合させることが本当に大切であると感じます。
偏りが出ないように、治療を受けるようにしましょう。
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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