インプラント治療のメリット・デメリット

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インプラント治療のメリット・デメリット

歯を失った時の治療法に、入れ歯・ブリッジ・インプラントがありますが、どの治療法にもメリット・デメリットがあります。
メリットばかり謳う広告がありますが、確実にデメリットも把握し患者様も理解したうえで治療法を選択することが大切です。
情報過多の現代においては、正しい知識を得ることが難しくなっています。
ネットだけの情報に頼らずできる限り、歯科医師や歯科衛生士と話をし、納得した上でインプラント治療を選択するようにしましょう。

インプラント治療のメリット

健康な歯を削る必要がない=残存している歯牙を守る

  • インプラント治療を行う場合は基本的に自身の歯を削ることはありません。ブリッジの場合は欠損している歯の両隣の歯を削る必要があるほか、義歯の場合はバネが健康な歯に引っ掛ける必要があり、自身の健全な歯(天然歯)を傷つけてしまいます。
    インプラント治療においてはその必要がなく、他の歯への負担を心配する必要がない他、予防にも働きます。

義歯より噛む力が強い

  • 義歯にすると噛む力は、既存の20%程度という報告があります。また義歯の範囲が大きくなることで「話しにくい」「落ちる(外れる)」「物が入る」「痛くなる」などの症状も出現してしまいます。インプラントは、自分の歯と同程度の噛む力まで回復でき、同じ感覚で噛むことができます。

天然の歯に近い形で装着できる

  • ブリッジや義歯は保険適応されますが、金属を使用する必要があったりなど審美的に美しいものとは言えません。あくまで最低限の回復しか保険治療では回復できません。しかし、インプラントを含めた保険外診療ではご自身の色に合わせたオーダーメイドの歯を作ることができます。そのため見た目ではわからない仕上がりを目指すことができます。

骨が痩せてしまうのを防ぐ

  • 咀嚼にはさまざまな効果がありますが、骨が痩せるのを防ぐ働きもあります。しかし、歯を失って咀嚼による刺激が骨に伝わらなくなると、骨が少しずつ痩せてしまいます。インプラントを行い骨に刺激を加えることで、骨がなくなっていくのを防止することができます。

インプラント治療のデメリット

保険適応ではない(保険診療では適応範囲が限られる)

  • インプラント治療は保険が適用となりません。そのため全額保険外診療となります。ブリッジや義歯は保険適応されるため(種類によっては保険外)安価で作成できますがインプラントは高額治療になってきます。当院では術前のカウンセリングにて総額かかり費用のご説明、お支払い方法についてもご説明させていただいております。

手術が必要となる

  • 現代のインプラント治療は昔に比べかなり低侵襲になりました。フラップレスオペ(粘膜を切開せずにインプラント手術を行うこと)が主流になってきており非常に術後の治りがよくなってきています。
    しかしそれでもインプラント治療は骨に穴を開けてインプラント体を入れます。個人差がありますが大きく腫脹する可能性もあります。
    また、ブリッジや入れ歯に比べると身体への負担も大きくなり重度の全身疾患を持つ方はお断りさせていただくこともあります。

治療期間がブリッジや義歯と比べると長期間になってしまう

  • ブリッジや義歯は、形を整えて型取りすれば、わずか1,2週間で出来上がります。治療時間も一回あたり30分程度で終了することができます。一方インプラント治療は、骨や全身的な状態にもよりますが、通常2-6ヶ月かかります。時間のかかる最もな理由は、インプラント体と骨の結合する期間にあります。この期間をしっかりと設けないと早期脱落の原因になったりインプラント周囲炎の原因にも繋がります。
    一生使うことができる可能性があるものに、2-6ヶ月を長いと感じるか。患者様にも長期的な視点が必要となります。

インプラント治療後は必ずメンテナンスが必要となる

  • これはインプラントに限らず治療した部位や、歯はずっと使うものですのでメンテナンスをした方が良いに間違いないのですが、インプラントをすれば完結と思っている方が非常に多くいらっしゃいます。インプラント自体に虫歯になることはありませんが、インプラント周囲炎と呼ばれるインプラントの歯周病に罹患することはあります。インプラント周囲炎に罹患し進行すると、歯周病の時と同じように歯がグラグラして抜けてしまいます。またインプラントの被せ物には普通の歯とは異なる歯磨きの仕方がありますので確実に行っていく必要があります。

インプラント手術における注意点

手術前日は、しっかりと睡眠をとるようにしてください

静脈内鎮静法下で手術を受ける場合、帰宅時に車・バイク・自転車の運転を禁止しています。ご同意できない場合は、治療をお断りさせていただいております。また車でご来院いただいた場合は、付き添いの方に運転してもらう必要があります。

手術当日は、若干の出血がありますが、うがいをし過ぎない・強く行わないようにしてください。

術後に痛みや腫れがある場合は、痛み止めを必ず服用してください。

処方する抗生物質は途中で服用をやめたりせず、医師の指示に従って服用してください。また過去に抗生剤でアレルギーがあった方は事前に伝えてください。

上顎の手術を行った場合、鼻血が出やすくなる場合があります。強く鼻をかまないようにしてください。

喫煙は傷の治りを悪くするため、術後は控えていただきます。

飲酒・入浴・激しい運動は血行を促進し、止血の妨げとなるため、術後は避けていただきます。(シャワーで済ませるようにしてください)

舌や指で治療箇所を触れないようにしてください。治療箇所に負担をかけることは、骨との結合や傷口の治癒の妨げになります。

傷口に負担をかけないよう、術後は治療を行った箇所で噛まないようにしてください。

帰宅後に異常があれば、すぐご連絡ください。

インプラント治療は当院にお任せ下さい

インプラント治療は、メンテナンスを含めると患者様とは長いお付き合いとなります。患者様との信頼関係を大切に、治療について包み隠さずご説明し、ご理解いただいてから治療を開始いたします。


小嶋デンタルクリニック
理事長 小嶋隆三