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インプラント幅径の重要性

2020年9月29日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

インプラントには様々な種類があります。
材質、デザイン、表面正常と呼ばれる構造など、非常に多くの種類が存在します。

 

今日は、インプラントの直径のお話をします。

 

現代のインプラントにおける直径は3.0mmから発売されています。大きくて6.5mmとなります。

 

直径が大きくなればなるほど、インプラントは太くなると思ってください。

 

元々、歯には歯根があり、歯冠の大きさに合わせて歯根の幅が決定していきます。
単純に、歯冠にかかる負荷に耐えれるような歯根の太さが必要となってきます。

 

一般的には天然の歯における歯根の直径(歯頚部断面)は8-9mm存在します。

 

そのため、この値をしっかり頭に入れた状態で治療を行っていく必要があります。

 

そしてもう一点留意すべきことがあります。
それは、隣接する歯やインプラントとの距離間です。

 

この距離が極端に近すぎることで、隣接する歯に影響を与えてしまうことがあったり、インプラント間が短いことで清掃性が困難となってしまうことがあります。

 

他院で埋入されたインプラント。
大臼歯のインプラントであるはずなのに、極端に幅が極端に短いことがあります。

 

この直径では、咬合力にいつまで耐えれるかが不安であることと、清掃性困難となりインプラント周囲炎のリスクが高まります。
ブリッジの支台とするには明らかに、不安定ですよね。

 

今回設計しているインプラント。

 

前歯部においてスペースが非常に狭い症例。
通常のインプラントでは、少しスペース的に太い可能性があります。

 

そのためより狭い、ナローインプラントを予定していく必要があります。

 

このように、以前インプラントの深さである長さにおける優位性はあまりなくなってきたという話はしましたが、インプラントの幅径というのは非常に重要となってきます。

 

欠損して放置していることで、歯の移動が始まりインプラントの治療が困難となる場合があります。
出来るだけ放置せず、早めい歯科受診を行いましょう。

 

 

 

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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