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親知らず抜歯とインプラント治療を同時に行う
2021年1月28日
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
左下の欠損に対してインプラントを予定している患者さま。
大臼歯2本欠損しており、そこに対する補綴処置となりますが、親知らずの存在・・・
大臼歯を欠損してしばらく期間が空いていたため、徐々に親知らずが傾斜しながら萌出してきました。
事前のスキャナーとCT分析だとこのような形。
大臼歯2本欠損に対してインプラントを埋入できるスペースは1本分しかありません。
治療計画として考えられるのが
・親知らず抜歯後、2-3ヶ月後に再度CT撮影を行い骨の回復確認して2本インプラントを埋入する
・親知らず抜歯と同時に、インプラントを2本埋入する
・1本だけインプラントを埋入して親知らずを矯正にて第二大臼歯の位置まで移動させる
・先にインプラントを1本埋入し、親知らずを抜去。対合である上の臼歯部の挺出状態や咬合状態で第二大臼歯の埋入を決める
これらの候補を提案。
費用と期間的に2番目の矯正は厳しいとのこと。
右側も現在欠損しているため、早めに1本は回復させたいとのこと。
一つ目の親知らず抜歯後骨回復してから2本同時埋入する方法だと期間的に、半年ぐらいかかってしまう。
親知らずが水平萌出傾向にあることから第二大臼歯の根の位置からずれているため、抜歯即時で行ってもいいかもしれませんが・・・
ただ親知らずの根は大きいので抜歯後の欠損が遠心に大きくなるのが、インプラントフィクスチャーと数mm距離があるといえど少し不安。。
そう考えると、親知らずの抜歯即時はどうかなって思います。
そうなってくると、4番目が比較的現実的。
第一大臼歯へのインプラントは全く問題なくできるということと、親知らずを同時に抜歯しても距離がかなりあるためインプラントへの影響の心配もない。
第一大臼歯の咬合回復を早期に行い、抜歯部位が回復した段階で第二大臼歯へインプラントを追加すれば万全かなと。
今回はそのような判断をし患者さんと決定しました。
親知らず抜歯と同時に第二大臼歯の位置にインプラントを埋入することは、厳密には抜歯即時インプラントではないので、(抜歯即時インプラントはあくまで抜歯した歯とかわりになるものがインプラント)問題ないといえばないですので、全然いけるじゃんって突っ込まれるかもしれませんが・・・
あとは、咬合回復までの期間や待機できる期間にもよると思います。
すぐに、2本入れて回復してほしいというオーダーであれば今回のケースでも抜歯と並行して2本埋入すると思いますが、患者さんサイドとしてはひとまず確実に1本は埋入してほしいというオーダーでしたのでそこまで急ぎではなかったということもあります。
状況に合わせて治療計画を作成して対応するようにしていますので、ご相談ください。
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