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インプラント周囲炎-3
2021年7月6日
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
インプラント治療を行ったらそれで全て安心とも限りません。
インプラントは埋入後が基本的に歯と同じ扱いになってくるので、適切なケアとメンテナンスが重要となります。
以前からインプラント部位が腫脹していた患者様。
典型的なインプラント周囲炎の進行です。
インプラント周囲炎の治療は現在においては確立したものはなく、姑息的にフラップして洗浄などが中心となります。
一度、インプラントフィクチャーのスレッド部が骨吸収により進行してしまうことで、どんなにスレッド部を綺麗にしても細菌が付着しやすい環境となってしまいます。
インプラント周囲炎に対するGBRなどの骨造成などの処置も感染源が完全に取り切れているかわからない状態であると定着しないと言われており、結論インプラント周囲炎はとても厄介な炎症の一つです。
今回も数年前よりインプラント周囲炎を認め、定期的に洗浄をしていましたが保存は厳しいこととなりました。
旧インプラント撤去後、骨の回復を待ちCT撮影を行いインプラントを行っていくこととなりましたが、長期間における炎症を認めたためどこまで骨質、骨量が回復するかを精査する必要があります。
インプラント周囲炎を防ぐには、患者さん自身でできることは適切なセルフケアとなります。
インプラント治療後は必ず、歯科医師及び歯科衛生士にブラッシング指導をレクチャー受けるようにしましょう。
そして定期的なメンテナンスにいくようにしましょう。
インプラント治療後は特に短いスパンでチェックを受けていき口腔管理、状態がよければ期間を伸ばしていくのがいいと思います。
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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