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インプラントの長さが異なる理由
2022年9月26日
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
インプラントは必ずしも同じ太さで同じ長さということではありません。
部位や状態によって長さや太さを変えていきます。
臼歯部に2本埋入したケース。
よく見ると奥のインプラントの方が短くなっているのがわかると思います。
理由としては、奥の方が下歯槽神経に近いということや、開口量の問題もあります。
奥歯になればなるほど、上との距離が短くなっていきます。
前歯で最も上下の距離をとることができますが、奥歯は上下の距離が最も短くなります。
これは全ての人で共通していることですよね。
顎運動は顎関節を起点に行われるので、起点に近ければ近いほど距離は狭くなります。
よって奥歯に長いインプラントを埋入するのは解剖学的に不可能になってきます。
開口量が奇跡的に大きい方は、問題なく実行できますが食いしばりの多い現代において開口量が小さい方が大半ですので奥歯に埋入するのがとても大変となってきます。
また近年インプラントの長さがインプラントの予後に影響を与えることはほとんどないと言われています。
大切なことは長さではなく、清掃性であったり、埋入深度であった理、骨レベル、補綴形態などと言われており、長さがインプラント脱落のリスクファクターになることはほとんどありません。
近年ショートインプラントと呼ばれる、短いインプラント体が成立するのはその結果となります。
サージカルガイドも装着してインプラントを行うとなればサージカルガイド分の厚さもプラスされますので、インプラントの長さが短くなることは必然であることが考えられます。
インプラントの長期的な予後に長さはそこまで大きく関係はないので心配しないようにしましょう。
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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