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インプラントと骨造成

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

抜歯すると骨欠損が発生します。

炎症が大きく、慢性化しその期間が長ければ長いほど抜歯後の骨欠損状態は大きくなります。

炎症が慢性化することで、血流が悪くなるため抜歯後の回復力は著しく悪くなります。

血流を促すために抜歯後にデコルチケーションと呼ばれる、骨に穴を開けて血流を促す方法があります。慢性炎症で抜歯した場合、骨造成を併用する場合は血流量が必須となります。

血流がない状態で、骨造成を実施してもうまくいくことはありません。

組織の回復には白血球や血小板などの血液成分が必須なのです。

抜歯後2ヶ月後のレントゲン写真。

確認するとまだまだ骨の回復が認めない部分があります。

しかし、慢性炎症であった部位であるためこれ以上の組織回復は認めない可能性もあることからインプラント補綴時に、内面処理を行い、骨造成を実施することにしました。

抜歯もできる限り早く決断したほうが、将来的に良いなという印象です。

残せるところまで残しましょう、というのは一見患者さん思いで良さそうですが、将来インプラントなどを考えているのであれば、残せない歯は痛みがなくても早めに抜歯して組織回復させた方が良いなと思いました。

 

 

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1回法インプラント

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

インプラントには1回法と2回法があります。

1回法とはインプラントの手術当日から口腔内に補綴もしくは、ヒーリングキャップが露出するいわゆる粘膜上で治療が終了する方法。

一方2回法はヒーリングキャップは粘膜下で治療が終了し、口腔内には何も露出されない状態で治療が終了する方法。

共に一長一短がありますが、1回法は2回目の介入時に切開しなくて良いなどの利点もあります。

上顎臼歯部のインプラント治療。

1回法で終了しています。

口腔内の状態としては、細菌コントロールが良好であり清掃性も良い。またインプラントと骨との初期固定も良好でしたので1回法を選択しました。

前歯の場合などは抜歯即時インプラント即時荷重という方法もあり、埋入した初日から歯を入れるという方法も状態が良ければ可能となっています。

もちろん骨の状態が良いなどの環境次第なところもありますが。

インプラントでお悩みの方は一度ご相談ください。

 
 
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インプラント埋入、骨造成

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

前歯のインプラント。特に上下とも前歯においては骨がなくなりやすい傾向にあります。

インプラントを埋入しても骨吸収しやすい、埋入しなければもっと吸収しやすい。

比較的前歯のインプラントと骨造成はセットで治療することが多い傾向です。

今回の前歯のインプラントケース。

唇側の骨が少なくこのまま埋入してしまうとインプラントの埋入ポジションがかなり深くなります。

深く埋入してしまうと補綴が審美的に良くなかったり、清掃性が困難となったり。

できるだけ埋入ポジションは両隣接の歯と骨レベルが同じであることが重要です。

このようなインプラントの考え方を補綴主導型のインプラント治療と言ったりすることもあります。

インプラント治療においては、補綴主導型の考え方と外科主導型の考え方の2種類あります。

外科主導型の場合は、骨があるところに埋入するという形。

今回で言えば、骨にしっかり埋まるまで深く埋入するということになります。

最近は、補綴主導で考えるインプラント治療の方が長期的な管理のしやすさや、インプラント周囲炎のリスク低減になると言われています。

プランニングで全て決まっていきます。

CTにて精査したのち提案させていただいておりますのでお悩みの方はご連絡ください。

 
 
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インプラント1回法

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

インプラントオペには2つのパターンがあります。

1回法と2回法。

その名の通りなのですが、何が違うかというとオペ後の口腔内が少し違います。

1回法の場合は、オペ後に口腔内にインプラントのキャップやアバットメント、あるいは歯が露出します。2回法は露出せずに歯肉(粘膜)の下にインプラントが埋まっています。

2回法の場合は、インプラントする前と何ら変わらない状態の口腔内です。

2回法を選択した場合は、被せ物に移行する際に口腔内に露出させる必要があるため麻酔して部分的に切開する必要がありますが、1回法は既に1回目で口腔内に露出させているのでその必要がありません。

1回法の方が早く歯肉の形態を作成しやすいのが特徴です。

しかし、1回法はすぐに口腔内に露出するため口腔内の管理が悪い方や、しっかりと歯を磨かない方は感染する原因となります。インプラントが長期的に保持するためには感染を防がなければいけませんので、1回法を選択する場合は、口腔清掃が保てている、指導を行い適切に管理してくれる、埋入時の初期固定が十分であるなどの条件が必要です。

先日1回法で2本埋入。切開縫合もないミニマムな侵襲です。

切開しないと3次元評価が難しいので術後CTでチェックしています。

予定通り部位へ埋入が完了しました。

最近はかなり侵襲度の低いインプラント治療がスタンダードになっています。

気になる方はご相談ください。

 
 
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抜歯即時インプラント

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

抜歯しなければいけない歯があるのはわかっているけど、欠損している期間何もないのが辛いなという方も割と多くいらっしゃいます。

特に前歯においては、何もない期間というのは審美的に障害を受けるので、仮歯だったり仮の義歯を入れたりするのですが可能であればインプラントを入れてそのまま被せ物でその日から使えたりできればとても良いですよね。

この治療を抜歯即時インプラント、即時負荷と言います。

一般的にインプラント治療は埋入して数ヶ月おいた後に骨とオッセオインテグレーションと呼ばれる骨結合がインプラントとなされた後に負荷をかけるようにします。

しかし一次オペで骨結合がなされて、口腔内の環境が良い、全身的な疾患がない、喫煙していないなどの様々な要件を満たす時に、即時負荷が可能となります。

抜歯する部位の状態にもよります。あまりにも感染が拡大された状態では難しいですが、骨が下からできてきている骨の状態はすぐに負荷をかけれる可能性もあります。

事前診査で確定していきますので気になる方はご相談ください。

 

 

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埋入するポジション

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

インプラント治療において大切なポイントが何点かありますが、その一つに埋入ポジションがあります。

特にそのポジションにおいては、審美的要素からインプラントの長期安定に関わるとても大切なポイントとなります。

抜歯後インプラントケース。

抜歯部位に埋入すると、手前のインプラントを入れる部位と比べて低くなってしまいます。

低くなってしまうとどうなるか。

被せ物の立ち上がりが手前に比べて低くなるため

– ・清掃が不良となりやすい
– ・審美的に長い歯が入ったり、歯肉付きの被せ物にしなければならない
– ・清掃不良となりやすいためインプラント周囲炎に罹患しやすい
– ・下歯槽神経との距離が近づく

このような課題を多く残してしまいます。

今回は、ブリッジケースでしたので抜歯窩を避けるように奥に埋入すれば全く問題ありませんが、もし単独ケースで抜歯窩あたりに埋入しなければいけない時はどうしたら良いでしょうか。

このような場合は、隣接する歯と同じ高さまで骨を作成する必要があります。

骨造成です。

事前にしっかりと骨造成を行い骨を作ることでポジションを適正にします。

回数や期間はかかりますが、長期的に見れば確実な方法です。

急いで埋入して、物が詰まる、清掃が難しい、出血するなどのインプラント周囲炎の原因をつくってしまう可能性を出してしまうか、しっかりと段階を踏むか。

私は後者の方が良いと考え提案しています。

気になる方はご相談ください。

 
 
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総義歯から固定式のインプラントへ

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

オールオン4、オールオン6という言葉を聞いたことがありますでしょうか。

インプラントを、4本ないし、6本埋入して固定式のブリッジを装着すること。

上下どちらか全て欠損しているケースにおいて適応されます。

総義歯から固定式のジルコニアブリッジへ変更。

総義歯が気持ち悪くてダメだった、義歯の設計を小さくしたけれど今度は外れて動いて仕方がない。安定剤を使用してもダメ。うまく話せない。

どんなに理想的な義歯を作成しても、受け入れ体制ができていなければなかなか成立しません。

総義歯においてグレードの高いBPSシステムで作成しても、患者さん自身そもそも総義歯を受け入れる体制になければ良いものを作っただけで終わりであり、全く機能的でないことがあります。

良いものであることは前提として、何よりも大切なのは口腔内で機能的であり、その方のQOLを向上させることが治療のゴールだと感じます。

当然費用はそれなりにかかりますが、どこに価値を置くかは本当に人それぞれです。

オールオン4、オールオン6にも対応していますので気になる方はご相談ください。

 

 

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セーフティ領域はどの程度設ける?

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

下顎インプラントの治療計画中。

下顎臼歯部のインプラント治療でポイントなのが下歯槽神経との距離。

顎の骨が吸収して低くなってしまうと下歯槽神経との距離が短くなり、インプラントを埋入するための骨が少なくなってしまいます。

ではインプラントと下歯槽神経との距離は何mm離すことが望ましいか。

安全域はフィクスチャー先端から下歯槽神経まで2mmの距離です。インプラント学会ではフィクスチャー先端から1.5mmまで大丈夫という記述もありますが、2mm開けていれば術後の麻痺の可能性などは低くなると考えられます。

そのためあまり下歯槽神経との距離が取れない場合は先に骨造成を行うのが望ましいと考えられます。

今回のケースのプランニングでは下歯槽神経まではしっかり2mmの安全域を開けています。

必要であれば37の後ろは骨造成を行い、できるだけ埋入位置が低くならないようにすることが必要です。

せっかくインプラントをしても、術後麻痺や違和感が続くのは勿体無い。

できるだけ事前診査と正確な治療が必要となります。

気になる方はご相談ください。

 
 
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インプラント何本入れるのが正解?

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

欠損の数だけインプラントは入れた方がいいのですか?

と質問を受けることがあります。

3本欠損しているから3本入れるか。

実は欠損補綴、特に欠損部へのインプラント治療において本数を決定する要素はもちろん欠損数はありますが、それよりも噛み合わせの状態や噛み合う歯の状態や本数によって決まってきます。

このような場合何本埋入するのが良いでしょうか。

欠損数は3本。

一般的に考えれば3本埋入。

しかし噛み合う上の歯はブリッジです。

このような場合は選択肢としては2本埋入してブリッジにするか、3本埋入して単独にするかとなります。ブリッジでも可能、もしくは手前2本だけ埋入して被せ物2本だけにすることもできます。

インプラント治療のゴールは欠損部を埋めることではなく、長期的に安定して咬合できることが目的です。稀に欠損部全てにインプラントを埋入しているケースをみることがありますが入れすぎだなと感じることもあります。もちろん長期的に使用できなくなったインプラントをスリープさせてという考えもあるのかもしれませんが、清掃よく炎症を起こさずに長期的に維持できる方が重要だと思います。

治療計画などお悩みの方はご連絡ください。

 
 
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インプラントの補綴物

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

インプラント治療が被せ物を入れて終了した!

これで長かった治療とも一旦終了で安心。でも数ヶ月後被せ物が取れたり噛み合わせがやっぱり気になったり。インプラント治療後のトラブルや違和感は治療後の最初の1年でほとんど起きます。

逆に1年を超えるとほとんど何も起こらないのが実際です。当然管理が良いという条件ですけどね。

インプラントは大きく2つの構造に分かれています。

被せ物と、土台。

土台はフィクスチャーと呼ばれる骨に埋め込まれているもの。

それと繋いでいる被せ物の2重構造となっています。

フィクスチャーにトラブルが出ることはほとんどありませんが、被せ物にトラブルが出ることが最初の1年間で現れることがあります。

トラブルで最も多いのが被せ物の緩み。

被せ物がグラグラしてきて外れたりします。補綴の留め方としてスクリューリテインを用いていることがほとんどなのですが、そのスクリューに緩みが生じると外れてきます。

適正なトルクで締めていても緩むこともあります。

その方の咬合力や噛み合わせによって変わりますので、緩んできたらその原因を考えてトルクを強くするのか、フィクスチャーとの連結部の固定を見直すのかを考えます。

次に多いのがスクリューリテインの封鎖部の脱離です。

現在はほとんど補綴物はジルコニアを使用するのですが、スクリューリテイン部の封鎖はコンポジットレジンを使用します。

その材質の違いなどにより接着不良を起こし脱離したり、擦り減って凹みとして感じたりします。

このようなトラブル、他にもありますがインプラントの補綴物を入れた後、1年未満に起こってきます。

順次対応していますので気になる方はご連絡ください。

この1年の中でしっかりと対応しておくことでずっと使える補綴物として機能することができます。

何事もその方の適正に合わせた調整が必要ということです。

 
 
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