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インプラント1回法と2回法

2020年11月10日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

先日のブログにてインプラントの1回法と2回法についてお話をしました。

2回法のインプラント治療

 

 

今日はもう少し詳しく画像付きでお話しします。

 

まず1回法のインプラントは、インプラントの1回の手術でキャップを含め口腔内に露出させる方法と前回説明しました。

 

 

このような形でフィクスチャーと呼ばれるインプラントの本体の上にスクリューで歯肉の上に出るような長さのアバットメントを装着します。

 

口腔内はこのような形

 

 

1回法の場合は、1回の手術で口腔内に露出できるためインプラントのフィクスチャーが骨と結合した後に切開などをせずに型取り(スキャナーでスキャン)すれば被せ物が入ります。

 

一方2回法の場合はこのような形。

 

フィクスチャーに小さいキャップを取り付けるような形です。

 

この上に歯肉がきますので、口腔内では1回法のようなキャップが露出することはありません。

 

そのため、インプラントのフィクスチャーが骨と結合した後に、部分的に切開して高さのある(歯肉の上に出る)キャップに変更する必要があります。そして歯肉が治癒した段階で型取り(スキャン)が必要となります。

 

1回法の最大のメリットはなんといっても侵襲性の低さにあります。

 

2回目のアプローチの際に切開などが必要なく時間的にもすぐ被せ物に移行できます。

 

2回法の最大のメリットは細菌感染のリスクを最小限にできます。

 

口腔内に露出していればどれだけ口の中を綺麗にしていても、細菌からは逃れられません。

 

しかし、2回法の場合は歯肉の下に入り込むため細菌感染のリスクがほとんどありません。細菌感染の可能性が低いということはインプラントの予後に大きく左右されます。

 

骨が少し弱いケースなどにおいて骨結合の心配がある場合は2回法を選択した方が良いことがあります。

 

基本的に1回法か2回法かは、患者さんが決めることはありませんので歯科医師とよく話してどちらの治療法を選択するのか、したのかを確認するようにしましょう。

 

 

 

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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