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インプラントが難しい

2023年12月21日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 

 
インプラントを行う上に大切な骨。
 
骨がなければインプラントは安定しません。インプラントは骨と骨結合することで安定性を保ちます。
 
骨がなく歯肉と結合するということはなく例え結合したとしても、少しの感染で安定は崩れてしまいます。フィクスチャーのスレッドと呼ばれる部分が確実に全て骨と結合することが何よりも大切なのです。
 
そのためにはフィクスチャーが埋まるぐらいの骨の量が必要となります。
 
骨がそもそもない場合は、骨移植や骨造成などを行い骨を作ってからインプラントを埋入していきます。
 

 
こちらのCT写真を確認すると骨がほとんどないことがわかります。
 
この状態だとインプラントを安定させる骨がありません。
 
特に前歯の場合は下からの突き上げがあるため唇側に厚めの骨が求められます。
 
厚めの骨がないと下顎の突き上げが強く吸収が起き始めた時に許容できず、インプラント周囲炎が早期に発症する、進行するということがおきます。
 
一般的には上顎前歯にインプラントを埋入するときは埋入ポジションから+1.5mmほどの骨が唇側にあることが大切であると言われております。
 
上記のCT所見より、現状その安全域も保つことが難しいためすぐのインプラント治療が困難であることがわかりました。これを改善するためには骨造成ないし、骨移植を行っていくしかありません。
 
骨移植や骨造成を行い、骨の厚みや安定性が取れた段階で治療をインプラント治療を開始します。
 
かなり時間を要する可能性がありますが確実に行わなければせっかく埋入したインプラントが早期に脱落してしまうということにもなりかねません。
 
正確な診断を行ったのち、確実に治療を心がけています。
 
インプラント治療でお悩みの方がいましたら、ご連絡ください。
 

 

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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