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インプラント中隔埋込

2020年5月28日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

 

先日のインプラント症例。
歯根破折による根尖病巣により抜歯した患者様。
両隣在歯が、天然歯であり未治療であるためブリッジとするためには、敢えて削らなくてはなりません。

 

こういう時は、インプラントが最も適しているのではないかと感じます。

 

 

歯は一回削ると二度と元に戻りませんからね。健康で虫歯ではない歯を削る時は本当によく考えるべきだと思います。

 

 

術前レントゲン。

 

 

 

中隔の骨がしっかりしており、全く抜歯後も吸収しませんでした。これは歯根破折し、根尖病巣が出来てから感染が拡大される前に早期に抜歯できたことが良かった。

 

CT撮影でも中隔の骨質はD2。
中隔の横にある抜歯した根の窩も骨が形成されてきています。

 

 

 

 

今回も切らずにノンフラップのガイドオペを行いました。

 

 

中隔埋入は、抜歯窩が柔らかかったり骨ができていない状態だと中隔からズレて抜歯窩に埋入してしまうことがあるため、従来は切開し骨を直視して埋入方法をとります。

 

今回は、中隔の歯槽骨頂のリッジがそれほど強くなくフラットにも形成でしやすかったため、大きくブレることはないとCTにて判断しノンフラップを選択しました。

 

 

ティッシュパンチを行ってから中隔の歯槽骨頂の形態を触診。形成時にブレないようにしっかりとリッジ部分をフラットに事前に形成。

 

その後ホール形成に入りました。
骨質も十分。
抜歯窩にズレることもなく中隔埋入できました。

 

 

しかしこれだけ中隔の骨がしっかりと残存しているケースも珍しいです。

 

多くの場合は、感染が拡大してから抜歯となるので中隔も失われていることがほとんど。骨がなくなればそれだけインプラント治療も困難になっていきます。

 

 

患者さん自身、意識高くしっかりと管理していた結果だと思います。

 

早めにしっかりと管理していくというのは本当に大切だと感じた症例です。

 

 

 

 

 

 

 

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