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インプラント周囲炎と粘膜炎、その違いと予防法
2025年9月20日
インプラント治療を受けられた方からよくいただく質問の一つに、
「インプラントはどのくらい持ちますか?」
というものがあります。
結論から言うと、セルフケアと歯科医院での定期的なメインテナンスを続ければ、インプラントは長期間にわたり安定して機能することができます。逆に言えば、ケアを怠るとトラブルにつながるリスクが高まります。
インプラント周囲炎と周囲粘膜炎の違い
インプラントに起こりやすい代表的なトラブルには、インプラント周囲炎とインプラント周囲粘膜炎があります。
・インプラント周囲粘膜炎:歯ぐきの炎症が中心。赤みや腫れ、出血がみられるが、骨吸収はまだ起きていない段階。
・インプラント周囲炎:炎症が進み、インプラントを支える骨にまで影響が及んだ状態。進行するとインプラント自体を失う可能性がある。
粘膜炎の段階で適切に治療・管理をすれば改善が可能ですが、周囲炎にまで進行すると治療は難しくなり、最悪の場合はインプラント撤去が必要になることもあります。

ご自宅でできるセルフケア
インプラントを守るためには、毎日のセルフケアが欠かせません。
具体的には次のようなケアが推奨されます:
* 歯ブラシはやわらかめの毛先で丁寧に磨く
* インプラント周囲はデンタルフロスや歯間ブラシでプラークを除去する
* 夜寝る前は特に念入りに清掃する
* 必要に応じてマウスウォッシュを補助的に使用する
セルフケアを正しく行うことで、炎症を予防しやすくなります。
歯科医院でのメインテナンスが不可欠
しかし、セルフケアだけではどうしても落としきれない汚れやバイオフィルムが存在します。
そこで大切なのが、定期的な歯科医院でのプロフェッショナルケアです。
当院ではインプラント治療後の患者様に対して、
* 歯ぐきやインプラント周囲の状態チェック
* レントゲンによる骨の状態確認
* 専用器具でのクリーニング
を行い、トラブルを未然に防ぐサポートをしています。
実際に、定期的に来院している方は10年以上インプラントを安定して使用しているケースも少なくありません。
まとめ
インプラントは「入れて終わり」ではありません。
* セルフケアで日々守る
* 歯科医院のメインテナンスでプロに確認してもらう
この2つを両立させることで、インプラントは長く健康に使い続けることができます。
小嶋デンタルクリニックは、インプラント治療後も責任をもって患者様をサポートし、安心して長く使える環境を整えています。