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インプラントは痛い?術中や術後の痛み・痛みが出た時の対処法を解説
2026年1月26日

インプラント治療を考えていても、「手術の痛みが不安」と感じて迷っている方もいるのではないでしょうか。
インプラント手術中は麻酔が効いているため、手術中に痛みを感じることは基本的にありません。
術後に傷口が治癒するまでの期間に痛みが出ることがありますが、適切な対処をすれば対応できます。
インプラント手術で使う麻酔の特徴や、術後に出やすい痛みの種類・対処法、痛みが続く場合に注意する点などを知っておけば、インプラント治療への不安を軽減できるでしょう。
この記事では、インプラント手術と痛みの関係、使用する麻酔の種類や特徴、注意するべき痛みの種類などについて紹介します。
インプラント治療で起こりそうな痛みに不安を感じる方は参考にしてください。
インプラントの手術方法

インプラントの手術方法は「1回法」と「2回法」の2種類があります。
1回法は手術を一度だけ行い、歯肉を切開してインプラントを埋入後、縫合します。
その後、インプラントが骨に結合した段階でアバットメントと被せ物を取り付ける流れです。
一方、2回法では歯肉を切開し、インプラントを埋入後、インプラントが骨に結合するまで待ちます。
その後、再度歯肉を切開してヒーリングアバットメントを装着し、さらに歯肉が治癒してから被せ物を取り付けます。
手術方法は患者さんの状態や歯科医院の方針によって選ばれますが、どちらも適切に行うことにより、安定した結果が期待できる方法です。
インプラントの手術中は痛い?

インプラント手術を受ける際、手術中の痛みが心配になるかもしれませんが、手術中は麻酔が効いているため、基本的に痛みを感じることはありません。
ここでは、手術に使われる麻酔について紹介します。
麻酔を使うため痛みは感じない
一般的にインプラントの手術中には局所麻酔が使われます。
この麻酔により、歯肉や周囲の骨に対する切開やインプラントの埋入時など、手術の過程で痛みを感じることは基本的にありません。
麻酔が効いている状態での手術でも手術で生じる圧力や振動、音などを感じることがありますが、そのような感覚は痛みとは異なるため、心配しすぎなくてもよいでしょう。
麻酔が切れた後は痛みを感じることがありますが、その際にも医師が痛み止めをはじめとした対策を用意しているため、指示の通りに進めましょう。
麻酔注射時の「チクッ」も表面麻酔でカバーできる
局所麻酔の方法は麻酔注射ですが、その際に「チクッ」とする針の痛みが不安という方もいるでしょう。
そのため、近年では麻酔注射前に表面麻酔を使用してその痛みを防ぐ歯科医院が増えています。
表面麻酔は歯肉に塗布するタイプが一般的で、感覚を鈍くし、局所麻酔の注射針が刺さっても痛みを感じにくくなったり、不快感を抑えたりする効果があります。
インプラント手術で使われる麻酔の種類

インプラント手術で使われる麻酔の種類は、局所麻酔と静脈内鎮静法があります。
ここでは、それぞれの麻酔の特徴について紹介します。
局所麻酔
局所麻酔はインプラント手術で一般的に使用される麻酔です。
手術部位に注射で直接薬剤を注入し、痛みを感じなくさせるタイプになります。
手術部位が麻痺することで患者さんは治療中に痛みを感じないため、痛みが苦手な方でも心配しすぎずに治療が受けられます。
また、局所麻酔が効果を発揮するのは手術部位だけになり、ほかの部分への影響がなく、身体への負担を抑えられる点もメリットです。
ただし前述の通り、麻酔が効いていても手術の圧力や振動、音などは感じます。
「そういう感覚も不安、できるだけ少なくしたい」と考える方は、次に紹介する静脈内鎮静法を検討するのもおすすめです。
静脈内鎮静法
静脈内鎮静法は患者さんの不安や緊張を和らげるための麻酔で、局所麻酔と合わせて使われます。
インプラント手術に対して強い不安や恐怖などを感じている患者さんにおすすめです。
全身麻酔とは異なり、自発呼吸や意思の疎通ができることや、意識を失うのではなくウトウトと半分眠った状態が続くことが特徴です。
静脈内鎮静法では治療中の圧力や振動、音なども感じづらくなるため、手術中の刺激を極力少なくしたい方にも向いています。
手術後もしばらく休憩すれば意識がはっきりし、入院の必要がありません。
ただし、静脈内鎮静法は専門性が必要とされる高度な麻酔のため、歯科麻酔科医や麻酔認定医のいる歯科医院のみで行えます。
当院・静岡石田インプラントセンターでは静脈内鎮静法による手術が可能なため、ご希望の方はお気軽にご相談ください。
インプラント手術後に痛む理由は?

インプラントの手術中に痛みを感じることはありませんが、手術後にはさまざまな理由で痛むことがあります。
ここでは、インプラント手術後に痛みが生じる理由について紹介します。
手術後の痛み
インプラント手術後の痛みは、手術時に行われる歯肉の切開やインプラントの埋入によって引き起こされます。
麻酔が効いている間は痛みを感じませんが、麻酔が切れると手術部位に痛みや違和感が現れることがあり、手術後数日を経て軽減していきます。
痛みが強い場合には鎮痛剤で対処することが一般的です。
ただし、インプラントを複数本埋入した場合には痛みが長引くことがあるため、前もって医師に確認しておくとよいでしょう。
また、痛みが予想より長引いたりひどくなったりする場合には、何らかのトラブルが起きている可能性があります。
「おかしい」と感じたらすぐに手術を受けた歯科医院を再受診しましょう。
縫った歯肉の痛みや違和感
インプラント手術後、縫った歯肉に痛みや違和感を感じることがあります。
この場合は抜糸を行えば解消されることが多いですが、強い不安を感じたり、痛み・違和感が強まったりする場合には、早めに歯科医院に相談しましょう。
抜糸を行うタイミングは個人差がありますが、術後からおよそ1週間程度を見ておくとよいでしょう。
インプラント周囲炎
インプラント周囲炎もインプラントの手術後に痛みを起こす原因です。
インプラント周囲炎はインプラント周囲の組織が炎症を起こし、痛みや腫れを伴う症状です。
周囲炎を放置すると痛みが増加したり出血したりするほか、インプラントのぐらつきや脱落の可能性も生じやすくなります。
インプラント周囲炎を防ぐには、定期的なメンテナンスや日頃のセルフケアが大切です。
歯科医院でのプロフェッショナルクリーニングや自宅での丁寧なブラッシング、フロスなどを取り入れて、口腔内の清潔を保ちましょう。
アバットメントや被せ物の不具合
アバットメントや被せ物に不具合があると、噛んだ時に痛みや違和感が生じる場合があります。
被せ物が浮いている、緩んでいる、といった小さなズレでも痛みや違和感につながります。
食事の際に圧力が偏ったり、噛む瞬間に鋭い刺激を感じたりする場合は、不具合の可能性が考えられるでしょう。
早めに受診し、医師の調整を受けてください。
噛み合わせの調整不足
噛み合わせの調整が不十分な場合、インプラントに過度の力が加わり痛みを引き起こす恐れがあります。
噛み合わせが整っていない状態が続くと、周囲組織への刺激が繰り返され、痛みだけではなく炎症が起こる可能性もあります。
「噛む瞬間に強い圧力を感じる」「特定の方向に力が偏る」といった症状が出る場合は、調整不足の可能性があるため、医師の確認と必要な処置を受けましょう。
インプラント手術後に痛みを感じた時の対処法

インプラント手術後に痛みを感じる場合、痛みの原因に合わせた対処が重要です。
ここでは、インプラント手術後に痛みを感じた場合の対処法について紹介します。
歯科医院を受診する
インプラント手術後に痛みが強い場合には歯科医院を受診しましょう。
手術の傷が痛んでいるだけではなく、炎症や噛み合わせの問題が隠れている可能性があります。
特に、以下のような症状が出た場合には注意が必要です。
- 噛むと痛みが走る
- 歯肉が腫れる
- 熱を持っている
- 数日経っても症状が治まらない、ひどくなる など
「手術をしたから痛くて当たり前」と考えず、あきらかにおかしいと感じる痛みは早めに受診しましょう。
硬い食べ物は控える
手術後すぐに硬い物を食べると、手術した部分に負担がかかり、痛みを感じる場合があります。
術後しばらくの期間は患部で噛まないように注意したり、柔らかい物を中心にした食事を意識するなどの工夫をすると噛む際の刺激を抑えやすくなります。
禁煙・節煙をする
喫煙は血流を悪化させ、インプラント周囲の組織が回復しづらくなります。
特に術後のデリケートな時期は炎症が起こりやすくなるため、禁煙や節煙を心がけてください。
また、煙草に含まれているニコチンは歯肉に悪影響を与え、インプラント周囲炎のリスクを高めやすい点にも注意しましょう。
鎮痛剤を服用する
インプラント手術後の痛みは、鎮痛剤で対応できるものも多いため、処方された薬がある場合は指示の通りに服用しましょう。
市販薬を使うことも可能ですが、服用前に歯科医師に相談してから服用しましょう。
指示通りに服薬しても痛みが治まらない場合は隠れた原因が考えられるため、早めに医師へ相談しましょう。
口腔ケアをしっかり行う
口腔ケアやインプラントの清掃が不十分だと汚れが残り、インプラント周囲炎を引き起こしやすくなります。
ブラッシングは無理のない範囲で丁寧に行い、歯肉を刺激しすぎないよう注意しながら磨きましょう。
術後は歯肉が敏感なため、ケア方法を医師や歯科衛生士に指導してもらうことをおすすめします。
インプラント治療後で早めに歯科医院を受診するべき痛み

インプラント治療後に生じる痛みの中には、早めの受診が必要なものがあります。
ここでは、早めに受診していただきたい痛みの種類について紹介します。
手術後に感じる要注意の痛み
多くの場合、手術直後の痛みは自然に治まりますが、「つらい」と感じるような強い痛みが続く場合は受診が必要です。
特に、痛みが増す場合や腫れが強まる場合は何らかの異常が起きている可能性があります。
例えば、インプラント周囲に細菌が侵入すると炎症が進み、噛んだ瞬間に強い刺激を感じることがあります。
歯肉が赤く腫れる、出血が続くといった症状も受診が必要な状態です。
炎症がひどくなると症状が治まるまで時間がかかってしまうため、異常に気付いたらすぐに受診しましょう。
手術から数年経過した際に要注意の痛み
手術から数年経過してから生じる痛みは、インプラント周囲炎や噛み合わせの問題などが影響していることがあります。
また、「歯肉が下がって金属が見える」という変化もインプラント周囲炎の兆候で、早めの受診がおすすめです。
トラブルの兆候を放置すると症状が悪化し、ぐらつきや脱落につながるリスクがあるため、定期メンテナンス以外のタイミングでも異常を感じたらすぐに受診してください。
その他の痛み
噛み合わせの変化や被せ物の不具合、手術の影響で生じる痛みもあります。
噛み合わせが変化すると特定の歯に力が偏り、周囲組織に負担がかかって痛みが生じやすいです。
また、食事中に痛みを感じる時は被せ物の不具合や緩みなどが考えられます。
このほか、手術でインプラントとアバットメントを連結する際の力が強すぎ、圧迫感や痛みを引き起こすこともあります。
どの痛みも放置していると生活の質を落としたり、炎症の原因になったりする可能性があるため、「この痛みはおかしい」と感じたらすぐに歯科医院を受診しましょう。
まとめ
インプラント手術では麻酔を使用するため、手術中に「痛い」と感じることはありません。
麻酔は局所麻酔や静脈内鎮静法などが用いられますが、「痛みがどうしても苦手」という方は静脈内鎮静法で半分眠った状態で手術を受けることも可能です。
手術後には切開した傷の部分が痛むことがあるものの、多くは鎮痛剤で対処できます。
ただし、痛みや腫れが強くなったり、出血があったりした場合には何らかの異常が隠れている可能性もあるため、早めに手術を受けた歯科医院を受診してください。
静岡石田インプラントセンターでは、患者様が感じる痛みを軽減できる治療法を導入しています。
静脈内鎮静法も選択可能で、痛みが苦手な患者様にも穏やかな気持ちで手術を受けていただけます。
「インプラントにしたいけど痛みが怖い」「最近、インプラントの辺りが痛い」など、インプラントと痛みに関してお悩みの方はお気軽にご相談ください。
この記事の監修者
