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前歯を含めたインプラント治療 〜抜歯即時インプラント・即時負荷という選択肢〜

2026年3月10日

こんにちは、静岡市駿河区石田の小嶋デンタルクリニックです。

本日ご紹介するのは、前歯の動揺を主訴に来院された患者様のケースです。
以前から保存が難しい「ホープレス」と判断されていた歯でしたが、できるだけ歯を残したいという思いから経過観察を続けていました。しかし、いよいよ動揺が強くなり、保存が困難な状態となってしまいました。
もともと他院では「抜歯後は義歯(入れ歯)」と説明を受けていたそうですが、お仕事の都合もあり、どうしても義歯にはしたくないという思いがあり、そのまま時間が経ってしまったとのことでした。

来院時には前歯は大きく動揺し、外れかかっている状態。歯肉の腫脹も認められ、炎症が強い状態でした。
さらに問題となっていたのは、奥歯による垂直的なストッパーが失われていたことです。
奥歯でしっかり噛めない状態が続くと、咬合の力が前歯に集中し、前歯のダメージをさらに悪化させてしまいます。
抜歯が必要であることは患者様ご本人も理解されていましたが、

・歯がない期間を作りたくない
・義歯を使用したくない

という強い希望がありました。
このような条件の場合、選択肢として考えられるのが
「抜歯即時インプラント」+「即時負荷」
という治療方法です。
これは、感染源となっている歯を抜歯し、炎症組織を徹底的に除去したうえで、その日のうちにインプラントを埋入し、さらに仮歯まで装着する治療法です。

ただし、今回のケースでは長年の感染により周囲組織の炎症が強く、
・骨(硬組織)のマネジメント
・歯肉(軟組織)のマネジメント

この両方を慎重に行う必要がありました。

写真のように、抜歯後に感染組織を丁寧に除去し、軟組織の状態も整えたうえでインプラントを埋入。十分な初期固定を得ることができたため、その日のうちに仮歯まで装着して治療を終了しています。
今後はしっかりと治癒を待ちながら仮歯を調整し、
・奥歯で噛める状態(垂直的ストッパー)の確立
・前歯の審美性の回復
を段階的に整えていきます。

前歯のインプラント治療で大切なこと
前歯の治療では、
・噛み合わせ
・歯肉の形態
・審美性

この3つを総合的に考える必要があります。
特に「歯がない期間を作りたくない」「義歯を避けたい」という方にとって、抜歯即時インプラント・即時負荷は有効な選択肢となる場合があります。
もちろん、すべての症例で適応できるわけではありませんが、状態をしっかり診査したうえで可能かどうか判断していきます。
前歯の治療でお悩みの方、
入れ歯に抵抗がある方は、まずは一度ご相談ください。