Blogブログ
ブリッジからインプラントへの移行 ― 右下臼歯の症例
2025年9月10日
本日は「ブリッジが破折した後にインプラントで咬合を回復したケース」をご紹介します。
ご来院の経緯
患者様は右下の奥歯に痛みを感じて来院されました。
確認すると、右下に4本分のブリッジが装着されており、その一番奥の支えの歯(47部位)に破折が発生していました。
残念ながら保存は不可能で、抜歯が必要な状態でした。
ブリッジは一度支台歯が失われると再作製ができません。そのため、通常であれば義歯(入れ歯)が選択肢となりますが、患者様は義歯以外での早期の咬合回復をご希望されました。

治療計画の選択肢
治療法としてはインプラント治療が適応となります。今回は以下の2つの方法を比較しました。
① 45部位と47部位にインプラントを埋入し、インプラントブリッジを作製
* メリット:欠損部をインプラントで理想的に補える
* デメリット:47部位は抜歯窩が大きいため、抜歯から数ヶ月待って埋入が必要
* 治療期間:補綴まで6ヶ月以上かかる見込み
② 45部位と46部位にインプラントを埋入し、47部位は延長ブリッジで補綴
* メリット:47部位の抜歯と同日にインプラント埋入が可能
* デメリット:延長ブリッジのため、力学的負担がやや懸念される
* 治療期間:3ヶ月程度で補綴まで完了
臼歯部においては、延長ブリッジでも十分な咬合力に耐えられることが多いため、今回は②の方法を採用しました。

治療経過と結果
右下47を抜歯した当日に、45・46部位にインプラント埋入を行い、延長ブリッジによる補綴を計画しました。
結果として、短期間で咬合を回復することができ、患者様もスムーズに食事が可能となりました。
まとめ
ブリッジからインプラントへの移行では、**欠損部の骨の状態(ポンティック部分)**が十分であれば、比較的早期に咬合回復が可能です。
治療法の選択にあたっては、治療期間や咬合への影響を考慮しつつ、患者様のご希望に沿った最適なプランをご提案しています。