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サイナスリフトとは?インプラントを安全に行うための骨造成治療
2025年11月7日
今日はインプラント治療の中でも「上顎の骨が少ない方」に必要となる治療、サイナスリフト(上顎洞挙上術) について解説します。
CTを撮影してみると「骨が薄くてインプラントができない」と言われることがありますが、実際には骨を増やすことでしっかりとインプラントを行うことができます。

■ サイナスリフトとは?
上顎の奥歯の上には「上顎洞」という空洞があります。
この部分の骨が加齢や抜歯によって薄くなっている場合、そのままではインプラントを固定できません。
サイナスリフトは、上顎洞の粘膜を持ち上げ、その空間に骨補填材(人工骨)を入れて骨を再生させる治療法です。
■ サイナスリフトの2つの方法
サイナスリフトにはアプローチ方法が2種類あります。
① ラテラルアプローチ(側方アプローチ)
・骨が3〜4mm以下しかない場合に選択
・歯ぐきの横から小窓を作り、上顎洞粘膜を直接持ち上げて骨を造成
・骨造成から約6ヶ月後にインプラント埋入を行うケースが多い
② クレスタルアプローチ(上方アプローチ)
・骨が4mm以上ある場合に適応
・インプラントを埋入する穴から同時にサイナスを持ち上げ、人工骨を挿入
・サイナスリフトとインプラントを同時に行えるため、治療期間が短くなる
■ 同時埋入が可能なケースとは?
同時埋入が可能かどうかは、「既存骨の厚み(残存骨量)」で判断します。
おおよその目安は以下の通りです。
残存骨の厚み 推奨される治療法 治療期間の目安
4mm以上 クレスタルアプローチ+同時埋入 約6ヶ月で上部構造
3〜4mm未満 ラテラルアプローチ+分割手術 サイナス後6ヶ月で埋入、その後6ヶ月で補綴(計12ヶ月)
同時埋入ができると治療期間を大幅に短縮できますが、骨の硬さや上顎洞粘膜の状態、感染リスクなども慎重に判断する必要があります。
■ サイナスリフト後の流れ
サイナスリフトを行ったあとは、骨がしっかりと再生するのを待つ期間が必要です。
人工骨が自分の骨に置き換わるまでには数ヶ月を要します。
一般的な流れ:
1. CT撮影・診査診断
2. サイナスリフト手術
3. 骨再生期間(約6ヶ月)
4. インプラント埋入手術(または同時埋入)
5. 治癒期間(約3〜4ヶ月)
6. 上部構造(被せ物)の装着
【まとめ】
サイナスリフトは、上顎の骨が薄い場合でもインプラントを可能にする優れた治療法です。
「骨が少ないと言われた」「以前にインプラントを断られた」という方でも、サイナスリフトで対応できるケースは多くあります。
CTで精密に診査し、同時埋入が可能か、先にサイナスを行うべきかを慎重に判断します。
当院では、静岡市内でも特にインプラントと骨造成に豊富な実績をもとに、安心して治療を受けていただける環境を整えています。