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インプラントで歯がない期間はどのくらい?治療の流れと対処法

2026年1月26日

インプラントで歯がない期間はどのくらい?治療の流れと対処法

インプラント治療は数ヶ月の期間を経て、複数の治療ステップを進める治療法です。

その間には歯がなくなる期間があるため、見た目や生活の質などを考える方は悩みの種になるのではないでしょうか。

しかし、歯がなくなる期間には仮歯を装着することが多く、心配しすぎる必要はありません。

この記事では、インプラント治療で歯がない期間について紹介します。

実際に歯がない期間はどれくらいなのか、どのタイミングで仮歯を装着するのか、どれくらいの期間を仮歯で過ごすのかなどを知っておくと、心配を軽減した上でインプラント治療を進められるでしょう。

インプラント治療で歯がない期間の過ごし方が気になる方は参考にしてください。

インプラント治療なら静岡石田インプラントセンター

インプラントで「歯がない期間」とは?

インプラントで「歯がない期間」とは?

インプラント治療における「歯がない期間」は、人工歯根を埋め込んでから骨と結合し、最終的な人工歯を装着するまでの間のことです。

ここでは、歯がない期間の目安や治療の流れなどについて紹介します。

インプラント治療中に歯がない期間の目安

治療中に歯がない状態が続く期間には個人差がありますが、約2ヶ月から6ヶ月が目安になります。

個人差は顎骨の状態や治療内容の違いで生じるため、自分の治療内容や治療のステップを確認しておくとよいでしょう。

もともと顎の骨量に問題がなく、しっかりしている場合には歯がない期間は平均的な期間になります。

一方、骨量が少なく、先に骨造成治療が行われる場合には長くなります。

歯がない期間には仮歯を入れることもありますが、あくまで仮の歯のため、強く噛み締めたり刺激を与えたりしないように注意しましょう。

治療の流れと歯がない期間

インプラント治療は段階を経て行い、歯がない期間も含め、治療が完了するまでには数ヶ月〜1年ほどかかります

最初にインプラントの人工歯根を顎の骨に埋め込む手術を行います。

手術後、インプラントが顎の骨と結合するまでの期間(約2~6ヶ月)が必要になり、この期間は歯がありません。

また、骨の状態や治療計画により、この期間が延びることもあります。

例えば、骨が十分にない場合はインプラント治療を進める前に骨造成治療が必要ですが、この時にも歯がない状態になります。

骨造成治療にかかる期間は患者さんの状態や治療法の種類によって異なりますが、約3~9ヶ月と幅が出る点は理解しておきましょう。

その後、人工歯根が完全に安定すれば、上部構造(人工歯)を装着して治療完了です。

インプラントで歯がない期間はどうするの?

インプラントで歯がない期間はどうするの?

インプラントの治療中、仮歯や仮義歯を使用することが多いです。

ここでは、歯がない期間に仮歯を入れるタイミングや、仮義歯を入れるケースなどについて紹介します。

仮歯を入れる

インプラント治療中、歯がないことで生活や口腔状態に支障が出る可能性があるため、仮歯の使用が推奨されます。

仮歯には「即時荷重インプラントによる仮歯」と「抜歯の傷が治ってから入れる仮歯」の2種類があり、患者さんの状態や医師の判断によって選択されます。

次の項からそれぞれの特徴について見てみましょう。

即時荷重インプラントによる仮歯

即時荷重インプラントは、インプラントを埋入した当日に仮歯を装着して噛めるようにする方法です。

通常のインプラントでは約2~6ヶ月の治癒期間が必要ですが、即時荷重インプラントでは埋入直後から仮歯を固定できるため、歯がない期間を作らずに治療を進められます。

ただし適用するためには以下のような条件があります。

  • インプラントが顎骨に強く固定されている
  • 骨の量や質が十分であること
  • 歯ぎしりの癖がない
  • 定期メンテナンスに通える など

このような条件を満たさない場合は即時荷重インプラントが行えないため、従来の治癒期間を置く方法が選択されます。

抜歯の傷が治ってから入れる仮歯

抜歯後に仮歯を装着する方法では、まず手術の傷が治癒するまで待つ必要があります。

手術から1週間〜10日ほど経過し、傷の治癒を確認して問題が無ければ仮歯を入れる手順が一般的です。

傷の治り方には個人差があるため、治癒状況によっては仮歯の装着までにもう少し日数がかかることもあります。

隣接する歯に固定するタイプの仮歯

奥歯であれば仮歯を入れないケースもあるものの、前歯の場合は歯がないと見た目が気になってしまうものです。

前歯の場合、抜歯した歯や撤去した被せ物をトリミングして整えたものや、ダミーの歯を両隣の歯に固定して、歯がない期間の審美面を補います。

取れてしまう可能性があるため、前歯で噛むことは控えましょう。

なお、骨造成治療や骨移植などの治療をしている場合は患部に圧力をかけないほうがよいため、歯がない期間を設けた方がいいケースもあります。

仮義歯(仮の入れ歯)を入れる

複数本のインプラント治療をしている場合や前述の仮歯による処置が難しい場合は、仮義歯(仮の入れ歯)を使うこともあります。

複数本の歯がない場合にも対応しやすいため、患者さんの状態によっては有効な選択肢です。

例えば、以下のような条件に該当する場合に選ばれることがあります。

  • インプラント治療が複数本になる場合
  • 患者さんの希望や医師の判断があった場合
  • 仮歯による処置が難しい(骨の状態などによる)場合

仮義歯は仮歯とは違いますが、歯のない期間に役立つことは変わりません。

取り外しができるため、比較的お手入れしやすいのも仮義歯の特徴です。

インプラント治療中の仮歯はなぜ必要?

インプラント治療中の仮歯はなぜ必要?

患者さんの中には「いずれインプラント治療が終わるのだから、わざわざ仮歯を入れなくてもいい」と考える方がいるかもしれません。

しかし、インプラント治療中に仮歯を使用することには意味があります。

ここでは、インプラント治療中に仮歯が必要になる理由について紹介します。

審美性への配慮

インプラント治療中に仮歯を入れる目的のひとつに、口元の審美性の維持があります。

歯がない状態では、口元の見た目が気になる患者さんもいるでしょう。

仮歯を使用することで口元の美しさを一時的に整え、インプラント治療が次の段階に進むまで、必要以上に見た目を気にせず過ごしやすくなります。

特に前歯のように目立つ部分のインプラント治療では、仮歯が審美面で重要な役割を果たします。

発音への悪影響を防ぐ

仮歯は話す際の発音を安定させる効果もあります。

インプラント治療中に歯がない状態が続くと、隙間から空気が漏れてしまい、発音に影響が出る可能性があります。

発音に影響が出て意思疎通に時間がかかったり、自分で気になって話しづらくなってしまったりする患者さんもいるかもしれません。

仮歯を使用することで空気が漏れにくくなり、人前で話すことが多い職業の方や、ご家族、ご友人との会話を楽しみたい方なども、発音が安定して会話しやすくなるでしょう。

咀嚼機能を保つ

仮歯は咀嚼機能を保つためにも重要です。

歯がない状態ではうまく咀嚼できず、食事が困難になり、人によっては「食べたくない」と考えることもあるでしょう。

しかし、食べない、あるいは食べる量が少なすぎる状態が続くと健康に悪影響が出る恐れもあります。

仮歯を使用することで咀嚼機能が保たれるようになり、治療中でも普段通りに食事ができるでしょう。

ただし、あくまで仮歯のため、咀嚼する際には硬いものを噛んだり、強く噛み締めたりするのは避けてください。

歯茎を保護する

インプラント手術後の歯茎を守るのも仮歯の役割です。

仮歯を装着することで、手術後のデリケートな状態の歯茎が食事や歯磨きによる刺激から守られ、スムーズな回復を促せます。

歯並びや噛み合わせの維持

治療中、歯並びや噛み合わせを維持するためにも仮歯が重要です。

インプラント治療中に歯がない期間が続くのは前述の通りですが、歯がない場合には隣の歯が動いたり、噛み合わせが崩れたりする可能性があります。

仮歯を使用することで、歯の移動や噛み合わせのずれを防ぎ、歯並びや噛み合わせを保ちながら治療を進めやすくなります。

インプラント治療なら静岡石田インプラントセンター

インプラントで歯がない期間に注意すること

インプラントで歯がない期間に注意すること

インプラント治療中、歯がない期間に仮歯を入れて過ごす際には、食事や生活習慣にいくつかの注意が必要になります。

ここでは代表的な注意点や、異常があった時の対処法などについて紹介します。

硬い食べ物や粘着性のある食べ物を避ける

インプラント治療中は、硬い食べ物や粘着性のある食べ物を控えましょう。

仮歯や仮義歯はあくまで「仮」のため、最終的に装着するインプラントの被せ物ほどの耐久性がありません。

例えば、せんべい、ナッツ類、硬い肉などを普段と同じように噛むと、仮の装置が割れたり欠けたりする恐れがあります。

また、破損の際に出た破片で頬や歯茎を傷つけてしまうこともあるため危険です。

そのほか、キャラメルやガムのような粘着性の強い食品は、仮歯に貼り付き、場合によっては仮歯が取れてしまいます。

治療中は硬い物や粘りの強い食品を避け、インプラントが安定してからゆっくり味わいましょう。

喫煙を控える

インプラント治療中は喫煙を控えましょう。

喫煙で生じるニコチンなどの成分は、血管を収縮させ、顎の骨や歯茎への血流を妨げてしまい、以下のようなトラブルが生じる恐れがあるためです。

  • 傷の治癒が遅くなる
  • インプラントと骨が結合しづらくなる

このような場合、術後の腫れや痛みが長引いたり、治療期間が延びたりする可能性もあります。

順調にインプラント治療を進め、治療計画通りの期間で完了させるためには、少なくとも治療前後は禁煙や節煙を心がけてみてください。

「禁煙したい、でもなかなか自力では難しい」という方は、禁煙外来の受診もおすすめです。

口腔ケアを丁寧に行う

インプラント治療中は、口腔ケアを丁寧に行いましょう。

仮歯や仮義歯は最終的に装着するインプラントの上部構造と異なり、表面がざらつきやすく、歯と歯茎の境目に隙間が生じやすい構造になっています。

隙間に汚れや細菌が付着しやすいため、ケアが足りないと炎症や感染症の原因になり、傷口の治癒が妨げられることもあります。

柔らかめの歯ブラシで仮歯の周囲を優しく磨き、歯間ブラシやフロス、洗口液なども活用しながら清潔を保ちましょう。

仮歯に強い負荷をかけない

インプラント治療中に装着する仮歯には、強い負荷をかけないように注意しましょう。

仮歯や仮義歯はあくまで一時的なもので強度は高くないため、歯磨きで力を入れすぎると仮歯が欠けてしまう恐れがあります。

また、内部のインプラントや傷口などに余計な負荷が加わり、不具合の原因になりかねません。

異常を感じたらすぐに受診する

インプラント治療中にいつもと違う症状に気付いた場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。

例えば、以下のようなことがあれば早めの対処が望ましいです。

  • 仮歯や仮義歯の不具合(破損した、外れやすいなど)
  • 噛んだ時に強い痛みや違和感が出る
  • 歯茎の腫れや出血がある
  • 口臭が強くなった

歯茎の腫れや出血、口臭の悪化などは、細菌感染(歯周病など)のサインとして現れることのある症状です。

特にインプラントを使っている方は、同じ症状がサインになることが多い「インプラント周囲炎」への対策が重要です。

インプラント周囲炎が悪化すると、インプラントのぐらつきや脱落を起こすこともあるため、異常に気付いたらすぐに受診して治療を進めましょう。

定期検診を受ける

インプラント治療中から治療後にかけて、定期検診を継続して受ける習慣も大切です。

インプラント治療は数ヶ月から長ければ1年以上の期間が必要になることもあり、その間に仮歯の状態や噛み合わせ、歯茎や骨の治癒状況を専門的に確認してもらう必要があります。

定期検診でチェックをすれば、小さな不具合や炎症の兆候なども見つけやすくなるほか、プロフェッショナルクリーニングの実施やブラッシング方法の指導で、仮歯を含めた口腔環境の健康を保ちやすくなります。

定期検診の頻度は医師が決定するため、指定された期間ごとに受診しましょう。

まとめ

インプラントの治療中、歯がない期間は約2ヶ月から6ヶ月が目安ですが、骨造成治療などが必要な場合にはその分の期間がプラスされます。

また、歯がない期間には仮歯や仮義歯を入れるため、口元の見た目を損なわず、生活の質を落とさずに治療を進められます。

ただし、仮歯はあくまで仮であり、インプラントの被せ物ほどの強度がなく、破損することもあるため、硬い物を噛んだり強い衝撃を与えたりすることは避けるように注意しましょう。

静岡石田インプラントセンターでは、患者様一人ひとりに合わせた治療計画のもと、適切なタイミングで仮歯を装着しています。

症例によってはインプラント手術当日に仮歯をすることも可能なため、「できれば早く仮歯をしたい」という方にもご相談いただけます。

「自分の仮歯の装着はいつだろう」「仮歯より仮義歯を使いたい」など、疑問やご要望があればお気軽にお問い合わせください。

インプラント治療なら静岡石田インプラントセンター

この記事の監修者

小嶋デンタルクリニック 理事長 / 歯科医師小嶋隆三
小嶋隆三

経歴

  • 2013年 小嶋デンタルクリニック開設
  • 2023年 医療法人社団 GRIT 設立
  • 2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)
  • 台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局

所属学会・所属団体

  • 歯科医師臨床研修指導医
  • 公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
  • BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
  • 公益社団法人日本口腔インプラント学会
  • ISOI(国際口腔インプラント学会) インプラント認定医
  • 日本顎咬合学会
  • 日本スポーツ歯科学会
  • 日本抗加齢医学会
  • 日本歯科医師会
  • 静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
  • 静岡市介護認定審査委員

メディア掲載