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インプラント治療の仮歯とは?入れる役割やタイミング、装着時の注意点
2026年1月27日

インプラント治療について調べていて、仮歯という言葉を目にしたのではないでしょうか。
「仮歯って何のために入れるの?」「どんな役割があるの?」と気になっている方もいるでしょう。
実は、インプラント治療では手術後から最終的な歯が入るまでの間、仮歯を使うことがよくあります。
見た目を整えるためだけだと思われがちですが、実際には治療を成功させるための大切な役割を担っているのです。
この記事では、インプラント治療で使用する仮歯について、その役割やタイミング、種類、装着中の注意点まで詳しく解説します。
インプラント治療で入れる仮歯とは?

インプラント治療における仮歯とは、手術後から人工歯(上部構造)が装着されるまでの間に使う、一時的な歯のことです。
インプラント治療では、顎の骨に埋め込んだインプラント体(人工歯根)が骨としっかり結合するまでに、数ヶ月の期間が必要です。
この期間中、歯がない状態のままでは見た目や機能面でさまざまな問題が生じます。
そこで活躍するのが仮歯です。
仮歯は主にプラスチック素材(レジン)で作られ、治療期間中の口内環境を支える大切な役割を担っています。
インプラントにおける仮歯の5つの役割

仮歯には、見た目を保つだけでなく、インプラント治療を成功させるためのさまざまな役割があります。
ここでは主な5つの役割について解説します。
手術した患部を保護する
仮歯は手術した部分を外部の刺激から守るふたのような役割を果たします。
口内には数百種類もの細菌が存在していて、手術後の傷口に細菌が入ると、炎症を起こしてインプラント体と骨の結合を妨げる可能性があります。
仮歯を装着することで、細菌の侵入を抑え、患部を清潔に保ちやすくなるのです。
見た目(審美性)を維持する
とくに前歯など目立つ部分の治療では、歯がない状態で数ヶ月過ごすことは大きなストレスです。
仮歯を入れることで、治療中でも自然な見た目を保つことができ、人前で笑ったり話したりする際の不安が軽減されます。
仕事や日常生活への影響を抑えられるため、精神的な負担も少なくなります。
歯並びや噛み合わせを保つ
歯が抜けたまま放置すると、隣の歯が空いたところに傾いてきたり、噛み合っていた対面の歯が伸びてきたりします。
仮歯を入れれば、こうした歯の移動を防いで、最終的な人工歯が入るスペースの確保が可能です。
また、仮歯があることで上下の歯の位置関係が保たれ、噛む力が分散されるため、顎の関節や他の歯への負担を減らすことができます。
歯茎の形を整える
仮歯には、最終的な人工歯がきれいに見えるよう歯茎の形を整える働きもあります。
歯を失ってしまうと、歯茎は時間とともに痩せたり形が崩れたりしてしまいます。
仮歯を使いながら歯茎と接する部分を調整していくことで、自然できれいな歯茎のラインを作り出すことが可能です。
とくに前歯の治療では、この歯茎の形が見た目の美しさを大きく左右するため仮歯は重要となります。
発音機能をサポートする
歯がない状態では、サ行やタ行などの発音がしにくくなります。
発音するときには舌が歯に触れたり、歯の裏側に当たったりして音を作っているためです。
そこで仮歯を装着することで、舌の位置が安定し、スムーズな発音が可能になります。
インプラントの仮歯を入れるタイミングと期間

「仮歯はいつ入れるの?」「どのくらいの期間使うことになるの?」という疑問がある方も多いでしょう。
ここでは、仮歯の装着のタイミングと期間について解説します。
インプラント仮歯はいつ入れる?
仮歯を入れるタイミングは、一人ひとりの口内の状態や治療計画によって異なります。
顎の骨の状態が良好で、インプラント体がしっかり固定できた場合には、手術当日に仮歯を装着することが可能です。
とくに前歯など見た目が気になる部分では、条件が整えば当日装着を選ぶことが多いです。
手術後1~2週間程度経ってから抜糸を行い、その後に仮歯を装着することもあります。
傷口がある程度治癒してから装着することで、リスクを回避しながら治療を進めることが可能です。
奥歯の場合は、見た目への影響が少ないため、仮歯を装着せずに治療を進めることも歯科医院によってはあります。
インプラント仮歯の使用期間はどのくらい?
仮歯を装着する期間は、一般的に3~6ヶ月程度です。
この期間中は仮歯を使いながら、インプラントが安定するのを待ちます。
ただし、骨の状態や埋め込んだインプラント体の本数、骨造成などの追加治療が必要かどうかで期間は変わってきます。
具体的にどのくらいかかるかは担当の歯科医師から説明があるため、しっかり確認しておきましょう。
インプラントの仮歯にはどんな種類がある?

仮歯には口内の状態に応じて使い分けられるようにいくつかのタイプがあり、それぞれ特徴が異なります。
主な3つの種類について見ていきましょう。
隣接する歯に接着するタイプ
両隣の歯の裏側に仮歯を接着剤で固定するタイプは専門的にはメリーランドブリッジとも呼ばれます。
このタイプは、隣の歯をほとんど削る必要がなく、歯への負担が少ないのが利点です。
とくに前歯1本の欠損に適しており、見た目を自然に回復できます。
ただし、接着剤で固定しているため、強い力がかかると外れやすい面もあります。
食事の際には注意が必要です。
取り外しが可能な入れ歯タイプ
隣の歯に小さなバネをかけて固定する、部分入れ歯のような仮歯です。
このタイプは、インプラント部分に全く力をかけないため、手術部位への負担が少ないのが利点です。
自分で取り外しができるため、清掃もしやすく衛生的に保てます。
ほとんどのケースで適用可能ですが、違和感を抱きやすい面もあります。
また、インプラントに噛む力が直接かからないよう、仮歯の下に少し隙間を作ることがあるため、食べ物が詰まりやすい点には注意が必要です。
インプラント体に直接つけるタイプ
インプラント体に直接、仮歯を装着するタイプです。
顎の骨の状態が良好で、手術時にインプラント体がしっかり固定された場合に選択されます。
違和感が少なく、自分の歯に近い感覚で使用できるのが利点です。
ただし、インプラントと骨の結合を妨げないよう、硬いものを噛むことは避ける必要があります。
条件が整った場合に限られますが、手術当日から装着できることもあります。
インプラントの仮歯の費用目安

仮歯の費用は、歯科医院によって料金体系が異なります。
インプラント治療の総額に仮歯の費用が含まれている場合と、別途費用が必要な場合があります。
一般的には、1本あたり1~5万円程度が相場です。
仮歯の種類や使用する材料によっても費用は変わります。
静岡石田インプラントセンターでは、治療計画を説明する際に、仮歯の費用も含めた総額を明確に伝えします。
費用面での不安がある方は、カウンセリング時に遠慮なくご相談ください。
インプラントで仮歯を装着中の注意点

仮歯を使用している期間は、いくつか気をつけることがあります。
食事で気をつけること
硬い食べ物(せんべい、ナッツ、硬いパンなど)は、仮歯が割れたり欠けたりする原因になります。
手術後2~3日程度は、ヨーグルトやスープなど、なるべく噛まずに食べられるものがおすすめです。
キャラメルやガム、餅などの粘着性の高い食べ物は、仮歯が外れてしまう可能性があります。
咀しゃくが必要な場合も仮歯がある側ではなるべく噛まず、反対側の歯を使って食事をするように心がけましょう。
歯磨きや清掃の仕方
仮歯の周りを清潔に保つことは、インプラント治療の成功に欠かせません。
仮歯は強くこすると傷ついたり外れたりする可能性があるため、柔らかい歯ブラシを使って優しく磨きましょう。
とくに仮歯と歯茎の境目は汚れがたまりやすいので、丁寧に磨いてください。
仮歯と隣の歯の間には食べ物が詰まりやすいため、歯間ブラシやデンタルフロスを使って清掃することが大切です。
ただし、仮歯に引っ掛かって外れないよう、慎重に清掃してください。
歯科医院で推奨されたうがい薬があれば、使用することで口内の細菌を減らし、清潔な状態を保ちやすくなります。
装着したままインプラント治療を自己判断で中断しない
仮歯を入れたまま治療を中断することは避けましょう。
仮歯はプラスチック素材でできているため、長期間使用すると変色したり、すり減ったり、強度が低下したりすることで、噛み合わせが変化してしまう可能性があります。
また、仮歯を長期間使用していると、作製した最終的な人工歯が合わなくなることもあります。
治療途中で不安なことがあれば、自己判断で中断せず、必ず担当の歯科医師に相談してください。
インプラントの仮歯が取れた・壊れたときの対処法

万が一、仮歯が取れたり壊れたりした場合、どう対応すればよいのでしょうか。
慌てずに適切な処置ができるよう、対処法を知っておきましょう。
仮歯のトラブルはすぐに歯科医院へ連絡する
仮歯が取れたり、割れたり、欠けたりした場合は、できるだけ早く歯科医院に連絡しましょう。
仮歯がない状態が続くと、歯が移動して最終的な人工歯が入らなくなったり、傷口が保護されずに細菌感染のリスクが高まったり、見た目や発音にも支障が出てしまいます。
仮歯のトラブルは、できれば当日中、遅くとも翌日までには受診することをおすすめします。
インプラント治療には特殊な器具や技術が必要なため、必ず手術を受けた歯科医院に連絡してください。
取れた仮歯を自分で戻そうとしない
仮歯が外れてしまった際、市販の接着剤などで自分で戻そうとするのは避けましょう。
市販の接着剤は口内で使うことを想定していないため、体に有害な成分が含まれている場合があります。
また、無理に押し込むことで、インプラント体や歯茎を傷つけてしまう可能性もあります。
取れた仮歯は、ティッシュなどに包んで大切に保管し、歯科医院を受診する際に持参してください。
状態によっては、同じ仮歯を再装着できることもあります。
自己判断での対処は、かえって治療期間を長引かせる原因になりかねないため、必ず専門家に任せましょう。
インプラントの仮歯についてのよくある疑問

インプラントの仮歯についてよくある質問をまとめました。
Q:仮歯が取れたまま放置するとどんなリスクがある?
仮歯が取れたまま放置すると、以下のようなリスクがあります。
- 細菌感染を引き起こす可能性がある
- 歯並びや噛み合わせが変化する
- インプラントと骨の結合に影響が出ることもある
仮歯が取れた場合は、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
Q:仮歯を入れるときの痛みはある?
仮歯を装着する際に、大きな痛みを感じることは通常ありません。
仮歯の装着は、インプラント体や周囲の歯に固定するだけの処置であり、外科的な処置を伴わないためです。
ただし、手術直後で傷口がまだ治癒していない時期に装着する場合、多少の違和感や軽い圧迫感を感じることがあります。
また、装着後の数日間は、慣れるまで発音しづらさや異物感を覚える方もいます。
もし装着後に強い痛みや腫れが続く場合は、仮歯の調整が必要なサインかもしれません。
我慢せずに、すぐに担当の歯科医師に相談しましょう。
Q:仮歯を入れないこともある?
口内の状態や治療部位によっては、仮歯を入れないこともあります。
例えば、インプラント体の安定性が十分でない場合や、過度な力がかかるリスクがある場合、あえて仮歯を入れないケースも少なくありません。
一方で、前歯など審美性が重要な部分では、ほとんどのケースで仮歯が装着されます。
希望や治療計画によっても異なるため、担当の歯科医師とよく相談して決めることが大切です。
まとめ
インプラント治療は、仮歯の期間も含めて、一人ひとりで口内の状態や治療計画が異なります。
自分に合った治療を受けるには、事前の検査と治療内容の確認が大切です。
静岡市にある静岡石田インプラントセンターでは、多くの治療実績とCTなどの設備を活かし、認定医を含むチームで精密な検査を行っています。
しっかりと計画を立てて適切な治療法を提案します。
「自分にはどんな仮歯が入るの?」「治療中の生活が心配」など、少しでも気になることがあれば、まずは気軽にご相談ください。
