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赤ちゃんの歯医者はいつから?メリット・デメリットなども解説

2024年12月19日

赤ちゃんの歯医者はいつから?メリット・デメリットなども解説

成長後の口腔内健康を守るために、赤ちゃんの頃から歯科医院に連れて行った方がよいと聞いたことはありませんか?

では実際に赤ちゃんの歯科医院はいつから始めるとよいのか、何をするのか知りたい方もいるでしょう。

この記事では、赤ちゃんの歯科医院はいつからなのか、連れて行くメリット・デメリット、選び方などを解説します。

赤ちゃんの受診時期について悩んでいる方、より詳しく知りたい方はぜひ最後までご覧ください。

赤ちゃんの歯医者はいつから?

赤ちゃんの歯医者はいつから?
赤ちゃんが初めて歯科医院を受診するのは、歯が生え始めた頃の生後6ヶ月前後が目安です。

赤ちゃんの歯が生え始める時期は個人差が大きいですが、歯が1本でも生えていれば虫歯予防や歯磨き指導などができるため、歯科医院デビューを検討し始めましょう。

口腔内トラブルがなかったとしても、3〜6ヶ月に1回の頻度で定期受診するのがおすすめです。

「生後6ヶ月は早いかな?」と思うかもしれませんが、遅くても「感染の窓」と呼ばれている1歳半〜2歳半には歯科医院を受診しましょう。

感染の窓とは、虫歯菌に感染しやすい時期です。

感染の窓に注意して、乳歯が生えそろう3歳ごろまでしっかりと虫歯菌を予防できれば、大人になっても虫歯になりにくいといわれています。

赤ちゃんの治療内容

赤ちゃんを歯科医院に連れて行った際の主な治療内容は以下のとおりです。

  • 歯科検診:虫歯の有無や口腔内の健康状態をチェック
  • 歯磨き指導:歯の生え方に合わせた歯磨き指導
  • フッ素塗布:歯のエナメル質を強化・虫歯予防
  • 食事指導:歯に悪い食べ物や普段の生活での注意点 など

生えてすぐの乳歯は大人の歯とは違い、柔らかく虫歯菌の進行が早いため、歯科医院の定期健診だけではなく日常のケアも重要です。

歯の生え方などで歯磨き方法は異なるため、その時々にあった適切な方法を実践しましょう。

そして赤ちゃんや子どもの歯科医院ではフッ素塗布を行うことが多いですが、フッ素は赤ちゃんの歯を虫歯菌や酸などから守ります。

3ヶ月ほどで効果が薄れてしまうため、しっかりと効果を得たい場合は定期的に歯科医院を受診してフッ素塗布するのがおすすめです。

赤ちゃんを歯医者に連れて行くメリット

赤ちゃんを歯医者に連れて行くメリット
赤ちゃんを歯科医院に連れて行くとさまざまなメリットがあります。

ここでは主なメリット5つを、より詳しく解説していきます。

虫歯予防になる

赤ちゃんを歯科医院に連れて行く一番のメリットは、虫歯予防になる点です。

虫歯予防は早い段階から始めた方が口腔内環境を健康に保ち、この効果は大人の歯になってからも継続することが多いです。

また、赤ちゃんと一緒に親御さんも歯科医院を受診することで、正しい虫歯予防知識を取り入れられる点もメリットといえるでしょう。

仮に、虫歯があったとしても定期的に歯科医院を受診していれば早期発見・早期治療が可能です。

乳歯は歯質が柔らかく弱いため虫歯菌の進行が早いだけではなく、初期の虫歯は黒くならず白いままで素人では見分けが難しい場合もあります。

早期発見できれば治療も痛みが少なく、赤ちゃんへの負担もかなり少ないです。

日常ケアが合ってるか確認できる

歯科医院を受診することで、日々行っている日常ケアが合っているか確認できます。

また、歯の生えている状態や赤ちゃんの月齢や食事内容などに合わせた最適な日常ケアが学べる点もメリットです。

自分で歯磨きができない赤ちゃんの口腔環境は、親御さんが行う毎日のケアに左右されます。

大人と赤ちゃんでは歯ブラシや歯磨き粉の選び方、1日の歯磨き回数、磨き方などが異なります。

定期的に歯科医院を受診し、赤ちゃんに合わせた日常ケアを確認・学ぶようにしましょう。

歯・あごの成長具合を確認できる

成長過程である赤ちゃんの歯・あごの成長具合を確認でき、問題が発生した場合は早期対応も可能です。

赤ちゃんの歯・あごの成長具合は個人差が大きいです。

そのため、同じ月齢の赤ちゃんと比べ、成長具合に不安があっても個性の範囲なのかなんらかの問題があるのか歯科医院に相談できます。

仮に受け口や歯の生え方などの問題があった場合でも、骨が柔らかく成長過程のため、離乳食の固さや食事内容に注意することで自然と改善する場合も多いです。

3歳を過ぎて乳歯が生えそろった段階でも、受け口や歯の生え方などの問題がある場合は、マウスピースやフェイスマスクなどの専用器具を使用した歯列矯正を検討します。

早期対応をすれば比較的簡単な治療で短期間で治る可能性があります。

一方で、成長期を過ぎて受け口や歯の生え方などを治したい場合は、あごの骨を削ったり抜歯をしたりなど大掛かりになるかもしれません。

将来的な負担を回避するためにも、赤ちゃんの頃から歯・あごの成長具合は確認しておきましょう。

噛み合わせの確認ができる

歯・顎の成長具合と同様に、早い段階で嚙み合わせの確認をしておくことで、将来的なリスクを軽減できます。

噛み合わせが悪い状態で放置すると、将来的に以下のようなリスクが生じます。

  • 歯列不正や不正咬合
  • 虫歯や歯周病などの口腔疾患
  • 顔や全身のゆがみ
  • 発音障害 など

噛み合わせが悪い状態は口腔内だけにはとどまらず、全身のゆがみにも影響します。

噛み合わせの矯正は6〜7歳で始めることが理想とされ、乳歯であれば抜歯の可能性が低く、子どもへの治療負担も少ないです。

あごの発達を利用して矯正を行うため、後戻りしにくいといったメリットもあります。

永久歯が生え揃ってからの矯正は抜歯が必要なことも多く、子どもの負担になります。

赤ちゃんの頃から噛み合わせの確認を行うことで、治療計画も立てやすくなるでしょう。

歯医者への苦手意識が薄くなる

赤ちゃんの頃から歯科医院を受診することで、苦手意識が薄くなる可能性が高いです。

赤ちゃんの頃の歯科医院は歯科検診やフッ素塗布などが主な治療内容で、痛みを伴うことはほとんどありません。

そのため、「歯科医院=怖い所・痛いことをされる所」といった印象になりにくいです。

一方で虫歯が悪化してから歯科医院を受診すると、痛みを伴う治療を受ける可能性があり、歯科医院に対して苦手意識が芽生えてしまうかもしれません。

赤ちゃんを歯医者に連れて行くデメリット

赤ちゃんを歯医者に連れて行くデメリット
赤ちゃんを歯科医院に連れて行くことはメリットが多いですが、その反面デメリットも存在します。

歯科医院を受診する前には、必ずデメリットについても知っておきましょう。

赤ちゃんのストレスになる

歯科医院は赤ちゃんにとって慣れない環境であるため、ストレスになる可能性があります。

自宅から歯科医院への移動はもちろん、知らない人(歯科医師や歯科助手など)や音、匂いなどストレスの原因が多いです。

赤ちゃんによっては不機嫌になったり、夜泣きをしたりするかもしれません。

しかし、歯科医院に通わない方が成長後のリスクになるため、できるだけ早く慣れてもらうようにしましょう。

歯医者がトラウマになる

赤ちゃんを歯科医院に連れて行くメリットとして、歯科医院への苦手意識が薄くなる点を解説しましたが、敏感な赤ちゃんでは逆にトラウマになる可能性もあります。

治療自体は痛みを伴うことはほとんどありませんが、ほかの赤ちゃんや子どもの泣き声、歯科医師の対応などによっては歯科医院に対して苦手意識を持つかもしれません。

できるだけ歯科医院がトラウマにならないように、赤ちゃんを怖がらせない丁寧な対応をしてくれる歯科医院を探すようにしましょう。

赤ちゃんを連れて行く歯医者の選び方

赤ちゃんを連れて行く歯医者の選び方
赤ちゃんを連れて行く歯科医院選びは、トラウマを与えないためにも慎重に選ぶのがおすすめです。

ここでは、赤ちゃんを連れて行く歯科医院の選び方を5つ解説していきます。

小児歯科を選ぶ

歯科医院にも一般歯科や矯正歯科などさまざまな種類がありますが、小児歯科を選ぶようにしましょう。

小児歯科とは0〜15歳(中学生まで)くらいの赤ちゃんや子どもの診療を主に行っている歯科医院です。

一般歯科でも赤ちゃんを見てくれることもありますが、大人と赤ちゃんでは診察内容や基準が異なります。

小児歯科であれば、赤ちゃんや子どもの治療経験や実績が豊富なことが多く、赤ちゃんが怖がらないような配慮をしてもらえる可能性が高いです。

キッズスペースの有無

キッズスペースの有無だけではなくおもちゃや絵本の充実度はチェックしておきましょう。

キッズスペースがあり、おもちゃや絵本などが充実していれば、歯科医院を楽しい場所と思ってもらえる可能性があります。

お気に入りのおもちゃや絵本ができれば、歯科医院へ行くことにストレスを感じにくく、遊びに行く感覚で歯科医院を受診できるようになるでしょう。

丁寧に説明してくれるか

赤ちゃんの口腔環境や今後の治療方針など丁寧に説明してくれる歯科医院がおすすめです。

赤ちゃんの口腔ケアを行うのは親御さんであり、口腔環境は自分のこと以上に気になる部分でしょう。

丁寧に現在の状態や今後の治療方針を説明してくれると安心感があり、不安も解消できます。

赤ちゃんと合う優しい歯科医師がいるか

人同士には相性がありますが、赤ちゃんと歯科医師にも相性があるため、赤ちゃんと合う優しい歯科医師のいるところを選びましょう。

親御さんと歯科医師の相性ももちろん大切ですが、赤ちゃんとの相性が悪ければ触れられるのも嫌でストレスにつながります。

「歯科医院は嫌な人がいる場所」と覚えてしまうと歯科医院嫌いになる可能性もあります。

赤ちゃんと歯科医師の相性は必ずチェックしておきましょう。

複数の歯科医院から合う場所を選ぶ

赤ちゃんを見てくれる歯科医院は多く存在しているため、複数の歯科医院を比較して検討するのがおすすめです。

立地・相性・雰囲気・実績や経験など歯科医院を選ぶ基準や優先したいものは親子によって異なります。

実際に通院している方の口コミやレビューなども参考にできますが、最終的には実際に受診してみることを推奨します。

赤ちゃんの歯医者デビューの注意点

赤ちゃんの歯医者デビューの注意点
赤ちゃんの歯科医院デビューはさまざまなメリットやデメリットがありますが、最後に3つの注意点について解説します。

赤ちゃんの歯科医院デビューを計画している方はぜひ最後までご覧ください。

赤ちゃんが泣いても迷惑にはならない

歯科医院に入った時や診察中など赤ちゃんが泣いても気にする必要はありません。

赤ちゃんが泣いてしまうと「迷惑なのでは?」と不安に思うかもしれません。

しかし、知らない場所・知らない人を目の前にして不安・怖いと思って泣くのは赤ちゃんであれば当然です。

小児歯科であれば泣いている赤ちゃんの対応にも慣れていることが多いため、迷惑かもしれないと不安にならなくても大丈夫です。

比較的機嫌のよい時間帯に受診する

歯科医院を受診する際には比較的、赤ちゃんの機嫌がよい時間帯を狙って予約しましょう。

赤ちゃんの月齢や生活習慣によって機嫌がよい時間帯と悪い時間帯があるでしょう。

赤ちゃんの機嫌がよい時間帯を一番わかっているのは、親御さんであることが多いです。

できるだけ機嫌がよい時間を狙って歯科医院を受診することで、初めての歯科医院や歯科医師に対しても泣かずにいてくれる可能性が高くなります。

診察後は笑顔でたくさん褒めてあげる

診察後は笑顔で赤ちゃんを迎え、たくさん褒めてあげるようにしましょう。

「よく頑張ったね!」「すごいね!」と笑顔で褒めてあげることで自尊心や心の成長につながります。

また、「歯科医院での治療を頑張ると親が褒めてくれる」と次からの治療も怖がらず、歯科医院への受診がスムーズにできるようになるでしょう。

まとめ

この記事では、赤ちゃんの歯科医院はいつからなのか、連れて行くメリット・デメリット、歯科医院の選び方などを解説しました。

赤ちゃんの歯科医院は歯が生え始めた頃、生後6ヶ月前後が目安です。

歯が1本でも生えていれば虫歯予防やフッ素塗布などの治療ができるため、歯科医院デビューを検討し始めましょう。

小嶋デンタルクリニックでは、こども専門歯科治療の小児歯科にて、お子様に自信をつけていただくための歯科教育を実施しています。

個室で親御さんも安心して治療を見守れる環境をご用意しているため、赤ちゃんのうちから受診可能です。

赤ちゃんの歯科検診をご希望の方は、ぜひ小嶋デンタルクリニックへご連絡ください。