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歯医者の定期健診の頻度は?メリットやかかる費用なども解説

2024年12月20日

歯医者の定期健診の頻度は?メリットやかかる費用なども解説

よく「歯科医院の定期健診は受けた方がよい」といいますが、実際にはどれくらいの頻度で受診するとよいのか疑問に思ったこともあるでしょう。

定期健診に適切な頻度で通うことで、虫歯や歯周病の早期発見や予防が可能です。

この記事では歯科医院の定期健診を受診する頻度や適切な頻度で通うメリット、費用目安などについて解説します。

また最後には年代別で定期健診がおすすめの理由についても解説します。

歯科医院の定期健診を検討している方、定期健診について詳しく知りたい方はぜひ最後までご覧ください。

歯医者の定期健診の頻度は3~6ヶ月に1回

歯医者の定期健診の頻度は3~6ヶ月に1回
歯科医院の定期健診の頻度は3〜6ヶ月に1回が目安です。

この頻度で定期健診を受けることで虫歯や歯周病の早期発見・早期治療が可能になります。

ただ、これは健康な方の場合の頻度であり、体質や口腔内の状態によっては定期健診の頻度が異なります。

虫歯が多いまたは歯周病である方や障害があったり高齢だったりして自分でのセルフケアが難しい場合は1〜2ヶ月の定期健診がおすすめです。

自分の最適な定期健診の頻度は口腔内の状態を診てもらったうえで、歯科医師と相談して決めましょう。

1年に1回だと重症化する可能性がある

「定期健診は1年に1回でいいのでは?」と思うかもしれませんが、1年に1回の定期健診では虫歯や歯周病などが重症化してしまう可能性があります。

虫歯や歯周病を早期発見・早期治療したい場合は、1年に1回では発見が遅れてしまうかもしれません。

一度も虫歯になったことがない口腔内が健康な状態でも、口腔内の環境は病気・風邪・寝不足・ストレスなどで変化しやすいです。

今は大丈夫でも1ヶ月後も健康とは限りません。

虫歯や歯周病ではないからと安心せず、適度な頻度で定期健診に通うようにしましょう。

歯医者に適切な頻度で通うメリット

歯医者に適切な頻度で通うメリット
歯科医院に適切な頻度で通うメリットはさまざまです。

ここでは、歯科医院に適切な頻度で通うメリットを5つ解説します。

清潔な口内を維持できる

定期的に歯科医院に通うことで、セルフケアでは除去しきれない歯石や歯垢の除去ができ、清潔な口腔内を維持できます。

歯石や歯垢を定期的に除去すると歯表面が綺麗になり、汚れが付きにくくなることで虫歯や歯周病の予防も可能です。

フッ素塗布を行うため歯の再石灰化を促し、歯の強化も期待できます。

また、口腔内が清潔で歯が健康であれば食事もしっかり咀嚼でき、身体の健康にもつながります。

虫歯や歯周病を早期発見できる

歯科医院に適切な頻度で通うことで虫歯や歯周病を早期発見ができます。

歯垢や歯石を放置して溜まってしまうと歯肉炎や歯周病の原因になり、歯石や歯垢に隠れて虫歯が進行することもあります。

定期的に歯垢や歯石の除去、歯肉炎や歯周病の進行度をチェックする歯周ポケットの測定をすることで虫歯や歯周病の早期発見が可能です。

早期発見は早期治療にもつながり、治療方法も歯を削らず痛みも伴わないため、歯にも身体にもダメージを少なくてきます。

病気予防になる

歯科医院へ通うことは口腔内の健康を保つだけではなく、全身の病気予防にもなります。

虫歯や歯周病は「口腔内の病気」といったイメージかもしれません。

しかし、口腔内の虫歯菌や歯周病菌が血管内に侵入することで全身に回り、さまざまな病気の原因になります。

虫歯菌や歯周病菌が全身に回ることで発症する可能性がある病気と症状は以下のとおりです。

心臓血管疾患

(心筋梗塞・脳梗塞・狭心症)

呼吸器疾患

(肺炎・気管支炎・誤嚥性肺炎)

糖尿病
低体重児出産・早産 炎症疾患

(関節炎・糸球体腎炎)

認知症

免疫力がある健康で若い人であれば、虫歯菌や歯周病菌が血管内に侵入しても排除されます。

一方で、高齢者や持病を持っている人など抵抗力が弱ければ細菌を排除できない可能性があります。

虫歯や歯周病は初期段階であれば自覚症状もありません。

虫歯菌や歯周病菌は低体重児出産や早産にもつながり、母子感染しやすいため、妊娠が分かったらまず歯科医院を受診して口腔内の健康を確認しておきましょう。

正しい歯磨き指導を受けられる

歯科医院の定期健診では正しい歯磨きの指導を受けられるため、効果的なセルフケアができるようになります。

「正しい歯磨き」には、歯の磨き方だけではなく歯ブラシや歯磨き粉、清掃補助具(フロスや歯間ブラシなど)の使用方法や選び方も知る必要があります。

毎食後しっかりと歯磨きをしているつもりでも、正しい歯磨きができていなければ磨き残しがあるかもしれません。

また、歯並びによって重点的に磨いた方がよい場所もあります。

歯磨き指導では自分の歯並びに合わせた歯磨き方法を教えてもらえるでしょう。

医療費の節約になる

歯科医院に通うことは通院時間や費用がかかるため、負担を感じるかもしれません。

しかし、適度に歯科医院に通うことで虫歯や歯周病の早期発見・早期治療ができるため、進行してから治療するよりも通院時間・費用の節約になる可能性が高いです。

例として、初期の虫歯治療であれば1回の通院で費用も1,500〜3,000円程度です。

一方で、虫歯が進行して神経まで届いた場合、8回程度の治療で費用は1〜2万円になります。

このように医療費の節約になることがわかるでしょう。

歯医者の定期健診にかかる費用目安

歯医者の定期健診にかかる費用目安
歯科医院の定期健診は大きく保険診療と自費診療の2つに分かれており、それぞれ費用が違うだけではなく受けられる治療内容も異なります。

ここでは、保険診療と自費診療の費用目安と治療内容について解説します。

保険診療:3,000~4,000円

歯科医院で受けられる保険診療の定期健診の費用目安は3割負担で3,000~4,000円です。

保険診療で定期健診を受けるには虫歯や歯周病などの病気が見つかり治療が必要な場合や、保険医療機関で治療を受けた場合です。

一方で病気もなく単なる検診やクリーニングを希望する場合や、美容目的の場合は保険診療では治療が受けられません。

また、歯科医院のなかには自費診療専門の歯科医院が存在します。

そういった歯科医院では、仮に病気で治療の必要があった場合でも保険診療で定期健診が受けられないため注意が必要です。

受けられる治療内容

保険診療での定期健診で受けられる治療内容は主に以下のとおりです。

  • 虫歯や歯周病の検査
  • 歯石・歯垢の除去
  • 歯表面のクリーニング
  • フッ素塗布
  • フラッシング指導 など

歯科医院や口腔内の状態によって、治療内容や費用は若干異なります。

歯科医院によっては歯周病の検査はオプションになっていることもあります。

自費診療:6,000~10,000円

歯科医院で受けられる自費診療の定期健診の費用目安は10割負担で6,000〜10,000円です。

希望する治療内容や効果によっては10,000円以上かかることもあります。

自費診療の定期健診では、保険診療では対応できない虫歯や歯周病の予防検診や審美性や機能性を高めることを目的とした治療が可能です。

また、自費診療専門の歯科医院でも定期健診を受けることができますが、保険診療は選択できません。

自費診療は受診する歯科医院によって定期健診の内容が大きく異なるため、事前にどのような治療内容が選べるのか事前に確認しておくのがおすすめです。

受けられる治療内容

自費診療での定期健診で受けられる治療内容は主に以下のとおりです。

  • 精密検査(3Dレントゲン撮影・口腔内カメラによる詳細撮影)
  • 予防処置(専門的機械的歯面清掃・総合的な口腔検査)
  • オプション検査(唾液検査・口臭検査) など

自費診療の定期健診の治療内容には上記のような、予防処置が含まれていることも多いです。

このような検査はより詳細に口腔内の状況を把握できるため、より効果的な予防治療が可能になります。

【年代別】歯の定期健診がおすすめの理由

【年代別】歯の定期健診がおすすめの理由
口腔内の状況は年代によって異なります。

最後に6つの年代別になぜ歯の定期健診がおすすめなのか理由について詳しく解説していきます。

乳幼児(~1歳半):口の健やかな成長のため

乳幼児(〜1歳半)は歯科医院デビューの年代であり、口の健やかな成長のために歯の定期検診がおすすめです。

赤ちゃんの歯科医院デビューは、生後6〜7ヶ月の初めての歯が生えてきたタイミングです。

頻度は3〜6ヶ月がおすすめで、目的は虫歯や歯周病のチェックだけではなく、離乳食の進め方や歯が生えそろっていない赤ちゃんの歯磨きの仕方などを学べることです。

適切な歯磨き方法を学べば、虫歯になる可能性も低いため痛みを伴う治療がありません。

この時期に歯科医院は怖くない所と覚えてもらえれば、今後の歯科医院の受診も嫌がらず通院してくれるでしょう。

また歯やあごの成長期であるため、なんらかの異常があったとしてもすぐに対処ができ、治療も比較的簡単に完了します。

幼児(~6歳):乳歯の保護のため

幼児(1歳半〜6歳)は乳歯がすべて生えそろう時期であり、乳歯保護のために歯の定期健診がおすすめです。

乳歯は永久歯と比べて歯が柔らかく虫歯の進行が早い特徴があります。特に乳臼歯と呼ばれる乳歯の奥歯は前歯に比べ、溝が多いため虫歯になりやすいです。

6歳頃になると少しずつ自分で歯磨きをしはじめるかもしれませんが、磨き残しがある可能性が高いでしょう。

本人に歯磨きをさせることも大切ですが、必ず親御さんが仕上げ磨きをするのがおすすめです。

また、甘いお菓子やジュースを口にする機会も増えるため、虫歯ができやすい時期でもあります。

3〜6ヶ月の頻度で定期健診を受けることで、乳歯の保護ができるだけではなく、子ども自身のセルフケア意識も芽生えるでしょう。

学齢期(~18歳):永久歯の保護のため

学齢期(6〜18歳)は乳歯から永久歯に生え変わる時期であり、永久歯保護のために定期健診がおすすめです。

6歳頃から乳歯が抜け、永久歯が生え始めます。

生えかけの永久歯はほかの歯よりも短く磨きにくい状態であり、歯自体も弱いため虫歯になりやすいです。

また、永久歯が生えそろうことで歯並びや噛み合わせが決まる時期でもあります。

場合によってはうまく乳歯と永久歯の生え変わりができず、歯が二重に生えてくるかもしれません。

口腔内の環境が大きく変わる時期だからこそ、歯科医院の定期健診を受けることで専門的な目線から見守ってもらえると安心です。

青年期(~20代):歯周病のリスクが高くなるため

青年期(18歳〜20代)は歯の生え変わりなどはありませんが歯科医院に行く機会も減り、歯周病のリスクが高くなります。

子どもの頃は歯の生え変わりなどで歯科医院に行く機会もあるかもしれませんが、青年期など大人になると歯科医院に行く機会がかなり減る人も多いでしょう。

その結果、歯石や歯垢が蓄積してしまい、歯周病のリスクが高くなります。

また、歯周病になる割合は25歳頃から徐々に増加し、40代後半から50代前半がピークです。

歯周病の前段階は歯茎が腫れる歯肉炎です。

一度歯周病になってしまうと、歯周病になる前の完全な状態に戻すことはほぼできません。

そのため、歯肉炎の段階で治療を開始することで、完治する可能性があります。

壮年期(~60代前半):歯の本数維持のため

壮年期(〜60代前半)は歯の減少が始まる時期であり、歯の本数維持のため定期健診がおすすめです。

壮年期で新たに虫歯や歯周病になることは少ないです。

今まで虫歯や歯周病だった状態が徐々に進行し、適切な治療を行わず放置していた場合、この年代になって歯が抜けるといった最終段階に入ります。

虫歯や歯周病の自覚症状などがあり、治療を放置している場合はできるだけ早く治療を再開することが大切です。

高齢期(65歳以上):できるだけ歯を多く保つため

高齢期(65歳以上)はできるだけ歯を多く保つために、定期健診がおすすめです。

高齢期になると磨き残しなく歯磨きをすることが難しくなっていくため、口腔内に食べかすや歯石、歯垢が残りやすくなります。

1〜2ヶ月といった高頻度で定期健診を受けることでより多くの歯を清潔に保つことができます。

まとめ

この記事では歯科医院の定期健診を受診する頻度や適切な頻度で通うメリット、費用目安などについて解説しました。

歯科医院の定期健診の頻度は3〜6ヶ月に1回が目安ですが、虫歯や歯周病の人・障害や高齢でセルフケアが難しい人は1〜2ヶ月に1回の受診がおすすめです。

定期健診には保険診療と自費診療の大きく2つに分かれているため、自分の予算や希望に合う治療内容を選びましょう。

小嶋デンタルクリニックではQOL向上・コミュニケーション・健康で輝く笑顔・自分が受けたい治療・オーダーメイド治療の5つの思いで治療をしています。

特に開院当初から数多くのインプラント治療に取り組み、歯科用CTの導入・インプラント測定機器・インプラントシステムの複数導入などを行っています。

抜歯後の治癒を待つ必要がない場合は5回の通院、約2〜3ヶ月でインプラント治療が完了します。

相談・診療の予約は電話でもWebでもどちらからでも対応可能です。

インプラント治療に興味がある、悩みがある方はお気軽に小嶋デンタルクリニックへご連絡ください。